『子どもをひとり暮らしさせる!親の本 』
主婦の友社編
上大岡トメ・絵(マンガ)
主婦の友社
子どもが高校3年生になって志望校が家から通えない距離になることが確定してから手に取る方が多い本だと思いますが、
これは、なるべく早く読む必要あり!!
できれば、もっともっとずっと早く、子どもが小さいうちに読んだほうが良い内容もあるんです。
なにがって、まず「お金」の問題。
「大学に支払うお金」以外の、「こんなことにも」「こんなにも」かかるという事実をもっと早く知っておくことが大事だと思います。
一人暮らし大学生の平均生活費(住居費込)は11万5千円ほどだとか。学費に加えてこれだけの金額を、残る家族の家計以外に捻出できるか?(地域によってはもっとかかるケースも!)弟妹がいれば、もっと先のことも考えなくてはいけません。
引越しと新生活用品にかかるお金、大学生活に必須なパソコン購入費用、通信費などなど……、まず初年度の出費の多さに驚いてしまいますし、奨学金は親か子どもの借金になることも考えると、できるだけ早めに把握して教育資金の計画を立てる重要性を感じます。
そして、一人暮らしの「家事」・「食事の栄養バランス」・「生活リズム」の問題。
大学が決まってからでは遅すぎる!!小さな子どもの頃からゆっくりじっくり仕込んでおく必要性を感じました。
「早寝・早起き・朝ごはん」そして「食育」……、小学生のころからちゃんとしていれば安心です。
とくに勉強になったのが、
・合格前からの「親がやることスケジュール」
・大学が決まってからの住居探し体験談(10人の体験談)
・初年度4月までにかかる費用(新生活用品・引越しにかかる費用など)
・子どもの保険と国民年金について
・部屋探しのアドバイス
・引越しについて(新生活用品「買い物チェックリスト」がありがたい!)
・子離れ・親離れについて
・一人暮らしについての参考文献紹介
上大岡トメさんのマンガ「トメさんちのひとり暮らし準備日記」もとても面白く参考になります。
小学生ぐらいのお子さんがいるかたも、「まだまだ先の話」なんて思わず手に取っていただきたい1冊です。
わが父から聞いたのは、「子ども一人育てるのに、家一軒分のお金がかかる」という話。
心身の成長をサポートするのはもちろんですが、きちんと将来を見据えて経済的な部分も考え続ける育児が大事ですね。
「それだけのお金をかけて大学に行く選択がベストなのか」ということも家族で考えるべき時代になってきているようにも感じました。
<追記 2014.05.30.>
京都新聞のサイトにこんな記事が。
・京都の私大下宿生、初年度費用は「親の年収3分の1」 - 京都新聞(リンク切れ)
本当に大きな負担です。「え?こんなにも?」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。
一昔前までは「うちの家計を考えたら大学は無理だから、高卒で働く」という子もいたように思いますが、いつの間にか「大学に行かないと」というようになってきた気がします。
大学の教員をしている方に聞いたら、今の大学は一昔前のように簡単には単位が取れないのだそう。
予習やレポート提出など、授業以外の勉強時間をきっちり確保しないと単位が取れず、留年や中退する学生さんもかなりの割合でいるそうです。4年間で卒業し就職できなかった場合のことを考えると、費用はさらにかさむことになります。
「子どもにアルバイトしてもらえば、なんとかなるかも」という見通しでは厳しいかもしれません。
就職活動にかかる費用(交通費・宿泊費・医療費・通信費など)や就職活動に費やす時間も考えると、親世代の「大学生は時間がある」という幻想が、大学生にとって重荷になってしまう気がします。
せっかく希望の大学に入ったのにアルバイトに明け暮れて「なんのために大学に入ったんだろう?」なんてことにならないように、今の学生の実態も把握して考える必要がありそうです。
主婦の友社編
上大岡トメ・絵(マンガ)
主婦の友社
子どもが高校3年生になって志望校が家から通えない距離になることが確定してから手に取る方が多い本だと思いますが、
これは、なるべく早く読む必要あり!!
できれば、もっともっとずっと早く、子どもが小さいうちに読んだほうが良い内容もあるんです。
なにがって、まず「お金」の問題。
「大学に支払うお金」以外の、「こんなことにも」「こんなにも」かかるという事実をもっと早く知っておくことが大事だと思います。
一人暮らし大学生の平均生活費(住居費込)は11万5千円ほどだとか。学費に加えてこれだけの金額を、残る家族の家計以外に捻出できるか?(地域によってはもっとかかるケースも!)弟妹がいれば、もっと先のことも考えなくてはいけません。
引越しと新生活用品にかかるお金、大学生活に必須なパソコン購入費用、通信費などなど……、まず初年度の出費の多さに驚いてしまいますし、奨学金は親か子どもの借金になることも考えると、できるだけ早めに把握して教育資金の計画を立てる重要性を感じます。
そして、一人暮らしの「家事」・「食事の栄養バランス」・「生活リズム」の問題。
大学が決まってからでは遅すぎる!!小さな子どもの頃からゆっくりじっくり仕込んでおく必要性を感じました。
「早寝・早起き・朝ごはん」そして「食育」……、小学生のころからちゃんとしていれば安心です。
とくに勉強になったのが、
・合格前からの「親がやることスケジュール」
・大学が決まってからの住居探し体験談(10人の体験談)
・初年度4月までにかかる費用(新生活用品・引越しにかかる費用など)
・子どもの保険と国民年金について
・部屋探しのアドバイス
・引越しについて(新生活用品「買い物チェックリスト」がありがたい!)
・子離れ・親離れについて
・一人暮らしについての参考文献紹介
上大岡トメさんのマンガ「トメさんちのひとり暮らし準備日記」もとても面白く参考になります。
小学生ぐらいのお子さんがいるかたも、「まだまだ先の話」なんて思わず手に取っていただきたい1冊です。
わが父から聞いたのは、「子ども一人育てるのに、家一軒分のお金がかかる」という話。
心身の成長をサポートするのはもちろんですが、きちんと将来を見据えて経済的な部分も考え続ける育児が大事ですね。
「それだけのお金をかけて大学に行く選択がベストなのか」ということも家族で考えるべき時代になってきているようにも感じました。
<追記 2014.05.30.>
京都新聞のサイトにこんな記事が。
・京都の私大下宿生、初年度費用は「親の年収3分の1」 - 京都新聞(リンク切れ)
本当に大きな負担です。「え?こんなにも?」と驚いた方も多かったのではないでしょうか。
一昔前までは「うちの家計を考えたら大学は無理だから、高卒で働く」という子もいたように思いますが、いつの間にか「大学に行かないと」というようになってきた気がします。
大学の教員をしている方に聞いたら、今の大学は一昔前のように簡単には単位が取れないのだそう。
予習やレポート提出など、授業以外の勉強時間をきっちり確保しないと単位が取れず、留年や中退する学生さんもかなりの割合でいるそうです。4年間で卒業し就職できなかった場合のことを考えると、費用はさらにかさむことになります。
「子どもにアルバイトしてもらえば、なんとかなるかも」という見通しでは厳しいかもしれません。
就職活動にかかる費用(交通費・宿泊費・医療費・通信費など)や就職活動に費やす時間も考えると、親世代の「大学生は時間がある」という幻想が、大学生にとって重荷になってしまう気がします。
せっかく希望の大学に入ったのにアルバイトに明け暮れて「なんのために大学に入ったんだろう?」なんてことにならないように、今の学生の実態も把握して考える必要がありそうです。