『いちから聞きたい放射線のほんとう ─ いま知っておきたい22の話』
著者:菊池 誠 × 小峰 公子
絵とマンガ:おかざき 真里
筑摩書房
物理学者の菊池先生と、ミュージシャン小峰公子さん(ZABADAK)の対談の形をとった放射線の本です。
初めはまるで中学校の理科の授業のような簡単なところから。
あちこちに、「あ。そういうことだったんだ」という気付きがあります。
高校生のころに小峰さんの音楽を聞いていた私からすると、小峰さんはその当時ですでに大人。
世代の違いを感じるかと思いきや、言葉も感覚も若い!!「それ知りたかった」ということを、聞いてくださっています。
女性が気になるであろう、不妊症や胎児への影響などにもふれていて、情報の深い意味が分からずに不安になっていた私も少し安心しました。
あの震災前でも日本人は放射線と一緒に暮らしていたこと。
どんなに気を付けていても放射線のない場所は世界中どこにもないこと。
むやみに不安がらずに、正しい情報を知ることが大切だということ。
いろいろ知らなかったことが多かったですが、過去(1950~1960年代)の大気中核実験の影響が今でも存在していることにビックリ。
知らないでいただけで、放射線の影響は世界中に広がっていたのですね。
もう少し、おかざき真理さんのマンガがあるとうれしかったなぁ。
最後のほうに「今、日本で子育てしてても大丈夫なんだ」と思えるマンガがあったら……と思いました。
それにしても、「美味しんぼ」の鼻血描写問題も含めて、多くの国民が国の情報を信じることができていないということに尽きるように思います。
「安全」「健康被害はない」「大丈夫」という言葉に裏切られてきた過去があるからこそ、不安になっても当然じゃないでしょうか?
何を信じるか、誰を信じるか。信じることができない人を責める前に、信じられるような情報が伝わっていないことを反省すべきなのではないかと、思いました。
著者:菊池 誠 × 小峰 公子
絵とマンガ:おかざき 真里
筑摩書房
物理学者の菊池先生と、ミュージシャン小峰公子さん(ZABADAK)の対談の形をとった放射線の本です。
初めはまるで中学校の理科の授業のような簡単なところから。
あちこちに、「あ。そういうことだったんだ」という気付きがあります。
高校生のころに小峰さんの音楽を聞いていた私からすると、小峰さんはその当時ですでに大人。
世代の違いを感じるかと思いきや、言葉も感覚も若い!!「それ知りたかった」ということを、聞いてくださっています。
女性が気になるであろう、不妊症や胎児への影響などにもふれていて、情報の深い意味が分からずに不安になっていた私も少し安心しました。
あの震災前でも日本人は放射線と一緒に暮らしていたこと。
どんなに気を付けていても放射線のない場所は世界中どこにもないこと。
むやみに不安がらずに、正しい情報を知ることが大切だということ。
いろいろ知らなかったことが多かったですが、過去(1950~1960年代)の大気中核実験の影響が今でも存在していることにビックリ。
知らないでいただけで、放射線の影響は世界中に広がっていたのですね。
もう少し、おかざき真理さんのマンガがあるとうれしかったなぁ。
最後のほうに「今、日本で子育てしてても大丈夫なんだ」と思えるマンガがあったら……と思いました。
それにしても、「美味しんぼ」の鼻血描写問題も含めて、多くの国民が国の情報を信じることができていないということに尽きるように思います。
「安全」「健康被害はない」「大丈夫」という言葉に裏切られてきた過去があるからこそ、不安になっても当然じゃないでしょうか?
何を信じるか、誰を信じるか。信じることができない人を責める前に、信じられるような情報が伝わっていないことを反省すべきなのではないかと、思いました。