~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

選手宣誓

2012-03-21 21:33:22 | 日記
今日、甲子園でセンバツが開幕しました。

何となくついていたテレビが、風邪気味のボーっとした頭に衝撃を

与えてくれました。

それは、石巻工業高校の主将の選手宣誓と東京音楽学校の女生徒

の君が代の独唱でした。

選手宣誓のくじを、石巻の学校が引き当てた時から、何か大いなる

力が働いていたような気さえします。

石巻の生徒の宣誓「人は誰でも、答えのない悲しみを受け入れる

ことは苦しくつらいことです。」という言葉が私の心に

飛び込んで来ました。

これは体験しないと出て来ない言葉です。

答えが出ないと分かっていても、人は「なぜ」を繰り返し

一層深い悲しみに沈んでいくものです。

でも、彼ら悲しみや苦しみの向こうにある希望を見据えていました。

主将は「しかし、日本がひとつになり、その苦難を乗り越えることが

できれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。」

と、言葉を紡ぎ

そして、「我々、高校球児が出来ること、それは全力で戦い抜き

最後まであきらめないことです。今、野球が出来ることに感謝して

全身全霊で、正々堂々とプレーすることを誓います。」という

言葉で締めくくったのです。

答えの出ない事は、答えを求めるのでなく、事実として認め

自分達に出来ることを土台として、彼らは立ち上がっていたのです。

あれだけ大きな犠牲をだした私たちは、本当に大切なことに気づき

変わらなければと思った筈が、時間と共にどこかあの時の

気づきが曖昧になって来ている時に、

高校生のこのみずみずしい言葉が…

姿勢を正された気がします。

そして、女子高生の歌う「君が代」は祈りのように

響き渡ったのです。

本当に、心が洗われるようなセンバツ開会式でした。

若い人達は、しっかりと歩きだしていました。

希望に向かって…
コメント
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