毎日、観れるわけではないけれど、何となく観てしまう
NHKの「花子とアン」です。
先日、主人公の花子さんのご主人の弟さんが
関東大震災で亡くなり、父親がそのことを知る
というシーンがありました。
子供を失うという深い悲しみと向き合う父親の姿に、人は
悲しみや苦しみによって人間性が深められるものなの
だろうかと、ドラマの父親を見ていて思いました。
初女先生は、息子さんを亡くした時、これで子どもさんを
亡くした人の気持ちがわかると思われたそうです。
言葉にすると、簡単ですが、これは凄いことだと思い
ます。
先生は息子さんの乗った救急車のサイレンの音を
聞いたと言われていました。
私も、息子の乗った救急車のサイレンを聞いています。
暫らく、道を歩いていてサイレンを聞くと鳥肌が立って
苦しくなりました…
もしかしたら、人は、悲しみや苦しみ、辛いことによって
成長させられるものなのかもしれません。
苦しみという闇を知っているから、弱い光であっても
その明るさ、温かさを感じられるのかもしれません。
人は「生」も「死」も与えられるものなのですね。