今日は息子の卒業式でした。
震災で入学式がないまま大学生活がスタートしたので
せめて、区切りの卒業式は私も行きたいと
思いました。
大学側も、この学年に入学式をしてあげたいと
今日は「入学式と卒業式」を行ったのです。
入学のときに読むはずだった、新入生の言葉が
卒業式で読まれたのです。
大学生になる希望と不安が綴られているのを
聴き、なぜか胸が熱くなりました。
総長は「この入学式と卒業式は、他の世代の誰も
持ち得なかった記憶として持ち続けてください。
2011年3月11日の記憶は、これからの皆さんが
生きていく原点となるものです。」と語り、
地震の多い日本では、無数の自然災害を乗り越えて
きたけれど、今回の災害はいまだに克服できて
いないのは、原発事故という人災・文明災害だから。
この問題も乗り越えなければならないと…
そして、この大学の卒業生である殺害された
後藤健二さんのことに触れ、
後藤さんのやってきたことを伝え
自ら考え、自らの基準をもち、自らの道を
選択するのが世界市民です。
自立しながらも孤立することなく、多くの人と話し合い、
協力して未来を創っていく世界市民になってほしいと
卒業生に語りかけてくれたのです。
静かに総長の言葉に耳を傾ける学生達に
旅立ちの時を迎える、清清しさを感じました。
式が終わり、息子に会った第一声が「優子りんの
(総長のニックネーム)挨拶よかった~
さすが優子りん!」でした。
「母さんも、優子りんに感動した」と、言葉を交わし
息子は友達の輪の中に戻っていきました。
大学の卒業式に親が行くなんて、親バカかと
思いましたが、行ってよかった!
やっぱり、人生の区切りは大事だと痛感しました。
また、明日から一歩だね…