暖かかったり寒かったり、春になるのは大変なんだと
そんなことを思わせる、冷たい雨が降っています。
家に帰り、冷えた体を温めながら夕刊に目をやると
「松谷みよ子さん死去」の文字が、いきなり目に
飛び込んで来ました。
あ~、松谷みよ子さんも亡くなってしまったか…
何だか、力が抜けてしまうほどがっくりしました。
そういえば、父のお通夜も、雨でした。
5月にもかかわらず、冷たい雨が容赦なく
降っていました。
その雨の中を、松谷みよ子さんが駆けつけて
くれたのです。
悲しみの中で、有難くて嬉しくて、松谷先生に
有難うございます!しか言えなかった私です。
それから、しばらくして「お父様と創さん
きっとあの世でごいっしょですよ」というお手紙を
添えて『異界からのサイン』というご著書が
送られてきました。
それは、魂の存在を伝えるお話で埋め尽くされて
いました。
いつか松谷先生とお会いして、お話したいと
思っていましたが…
冷たい雨の夜に松谷みよ子さんの訃報を知り
父のことが思い出されました。
今頃、天国で「松谷さん、来るのが遅いよ」と言って
嬉しそうに出迎えている父がいるかもしれません。
「松谷みよ子さーん
創にも会ってやってくださいね~」
頂いた「異界からのサイン」を、今再び
読み返してみようと思いました。