たまたまつけたNHKのあさイチに、先日お会いした
学習院女子大の品川先生が出てました。
味わい教育をなさっている品川先生は、私達が大学に
お訪ねしたとき、やおやさんや酒屋さんがしている
長い藍色の前掛け姿で迎えてくれました。
大学教授らしからぬお姿に、面白そうで何か
惹かれるものを感じましたが、「食」の心が
繋がっていたんだなーと、分かりました。
初女先生が大好きな品川先生が、学生たちにも
初女先生のお話を聴かせたいと、今回のイスキアの
集いが、学習院女子大になったのです。
あさイチで、短い時間でしたが子供の食事について
とりあげているのを観て、驚きました。
朝食が、菓子パンとかバナナとか、食事と言えない
もので、大半の家庭が済ませているのです。
朝起きて、最初の食事ってなるべく体に良さそうな物を
食べさせたいって思うけれど、今は簡単で手早くが
重要のようです。
我が家は、朝食にパンを出すと、いや~な顔を
されるのです。
やっぱり、ご飯と味噌汁がなければ一日の始まりに
ならないみたいで…息子もです。
番組では、学校で和食を勧めることによって
野菜嫌いの子が、野菜を食べられるようになって
自信を持ち、喜んでる様子が映し出されていました。
今の親は、諦めが早いというか、「うちの子は野菜が
食べられなくて」で終わっているのです。
私たちの頃は、色々工夫をこらして調理して
食べられない野菜を、食べられるようにしました。
お陰で、好き嫌いのない子になりましたが、
今どきのママは、好きなものしか食べさせないのかな
って思いました。
品川先生が「味が分からない子は、同じものばかり
食べる」と言われています。
私の親類も、この子は食べられないのと、親が
先に言ってしまうので、子供が偏食のままです。
初女先生の講演会のときに「子供が添加物の
入ったものが好きで、どうしたらいいでしょうか」という
質問に、先生は「添加物より美味しいものを
お母さんが作ればいいですね」と答えられ、会場が
盛り上がったことがあります。
あさイチで、子供たちが食べられなかったものが
食べられるようになると、こんなに嬉しいんだと
初めて知りました。
何かの本で、好き嫌いのある人は、人に対しても
好き嫌いがある。というのを読んだことがあります。
うちの子は、野菜が駄目なのと言ってしまう前に
どうか、工夫をこらし美味しく食べられる努力をして
欲しいと思いました。
何でも揃っているから、食べられないものが
あっても、不自由はしないけれど、味わい深い
食生活をするためにも、色んな物が美味しいって
食べられたら、それだけで人生が豊かになります。
「食はいのち」
初女先生は、そのことを伝え続けているのですから