~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

すべてが”喜びの歌”の中にあると…

2019-12-28 23:13:37 | 日記

冬至の翌日、Mちゃんのお母さんが突然

亡くなりました。

重い障がいのある子どもをのこして…

Mちゃんの発する言葉で私たちが理解出来るのは

わずかです

お母さんが亡くなった翌日、Mちゃんはずっと

叫んでました。

「嫌だよ!」「嫌だよ」と…

私は大声をあげるMちゃんを外に連れ出し

「嫌だよ~」という彼女に、「そうだよね。

こんな嫌なことないよね」と言うことしか出来ず

叫ぶMちゃんの横で、アメイジンググレイスを

ハミングしました。

気がつくとMちゃんは、私の下手なハミングを

聴いてくれていて、いつの間にか静かになって

いました。

突然のお母さんの死を、どのように受けとめて

いるのか分かりませんが、「嫌だよ~」の中に

ある深い悲しみは、私に伝わってきました。

 25日に田口ランディさんとサントリーホールで

お会いした時、「私をデビューさせてくれた

編集者が冬至の日に亡くなったの。

私より若いのに…今晩お通夜なの」と、

とても落ち込んでいました。

第九のコンサートが終わり、駅までの帰り道

私はランディさんに「その編集者の方、納得して

亡くなって逝ったんだと思います。

人は亡くなる時、納得するんだと思う。

うちの子も、13歳の突然の死なのに納得した

顔をしてて、何で納得しちゃうのって、

すごく悲しかったけれど、息子は安らかな

顔だった…

亡くなる人はみんな納得して、逝くんだと思う

光の世界に…」と、話しました。

限られた言葉しか持たないMちゃんは、

きっと私たちより自由にお母さんとの

心の会話が出来るのかもしれません。

私たちの”生”は、沢山の死者の想いに

支えられているように思えるのです。

私の心に、今もあのクリスマスの第九が

響き渡っています。

すべてが”喜びの歌”の中にあることを

信じて生きたい…

コメント
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