発達障害の講座に行った時、講師の先生が
「ひとり一人、脳が違うんだから」と言われた
ことが忘れられません。
この当たり前のことを、私たちは本当に
分かってないんだと思ったからです。
予想もつかない相手の言葉や反応に、
どうしてよいか分からない時があります。
そんな時、今までは結構あれやこれやと考え
じたばたしたのですが、最近分からない時は
何もしないということを実行してみたら
とても楽になったのです。
それを裏打ちするっような言葉を友達が送って
くれました。
《むずかしくない生き方》
わからないものは、わからないとして無理を
しないのが一番いいのだと思います。
そうして静かに様子をみていると、とるべき道が
自然に見えて来ます。
それが自分に気に居るかどうかは分からないが
一番筋の通った道であることは間違いありません。
私たちは、自分の判断ではわからないこと
(本当はどんなことでも分からないはずですが
通常のことは大抵わかったことにしているだけ)に
突き当たったとき、わかるべきはずのない
この自分の頭で、なんとか納得しようと
もがくことは無益であります。
じっと静かに様子をみていれば、実にうまく
通れるようになってきます。
行き詰るということはありません。
人間というものは、そういう具合に出来て
いるのだと思います。
私はこんなことをよく知っていながら、やはり
凡人の悲しさで、困難な問題にぶつかった時
思い悩みますが、それでも慌てて分からないものを
無理に自分の力で決めてしまうことだけは
しません。
すると必ず、問題は向こうから解けて来ます。
生きる事は難しくないことだと思っています。
難しくない生き方があるのだ。
そして、その生き方が一番自他ともに生かす道だと
確信しています。
和田重正