~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

二度生まれ

2013-06-16 23:05:12 | 日記
姜尚中さんの本を読んでたら、「二度生まれ」という言葉に

出会いました。

それは『夏目漱石が好きだったウイリアム・ジェームスが

人間について「一度生まれ」と「二度生まれ」があると言いました。

「一度生まれ」の人は、ずっと喜びに満たされている幸せな人。

「二度生まれ」の人は、生れれ変わらなければならない体験をした人

言語に絶する悲惨、苦痛、悲しみ、不幸、これらを経験して

生まれ変わろうとする人です。

今、日本は大震災から1年余り経ち、「二度生まれ」をしようと

するのか、それとも「一度生まれ」でいいと思うのか、分岐点に

入ると思います。』という文章でした。

私個人に照らし合わせても、二度生まれは確かにあると思いました。

息子を亡くした時、すべてが無くなり荒涼とした荒野に茫然と

立ちつくしているようでした。

どれだけの月日を、私は立ちつくしていたでしょう…

そして、イスキアに行き初女先生と出会い、歩き出せた時

再びの生を得たと思いました。

この時「二度生まれ」をしたのですね。

今までと、見える景色が変わり心が少し深くなった気がしました。

そうか、人間には「一度生まれ」と「二度生まれ」があるのか…

 姜さんがこの文章を書かれたのは、2012年5月

残念ながら姜さん、この国は大震災という凄まじい経験をしたのに

東北も福島も過去のこととし「一度生まれ」の道を歩き出して

います。

犠牲になった尊い魂(いのち)に顔向けできない道を…
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梅に学ぶ・休ますこと

2013-06-15 08:36:11 | 日記
今年は梅が豊作なのか、山もりの梅が届きました。

買うことなく、こんなにしかも無農薬の梅が頂けるなんて、感謝です。

しかし、梅に対する経験値が少ない私は、梅干しの後はどうしようと

梅頭になって考えていました。

すると、梅ジュースを作られたらどうですかと、一級品の

焼酎を送って来て下さり人がいて、またまた感謝の梅づくしです。

ブログにも書きましたが、夜中に梅煮に挑戦しました。

ところが、朝起きてもう一度火を入れ、味見をしたら「何、これ?」

という味なのです。

砂糖を控えたのが敗因か?と思われる失敗作になってしましました。

しかし、捨てる訳にはいかないしジャムにでも再生できないかと

また、梅頭になって考えていました。

これといった名案も浮かばず、夜寝る前に恐る恐るもう一度

味見をしてみたら、何とまあまあの味になっているのです。

休ませているうちに、梅が自分で修正してくれたようです。

これも自然の力かしらと驚いてしまいました。

初女先生が、人との関係が上手くいかなくなった時、

その関係を切るのではなく、心は離さず自然に任せておくと

言われるのも、こういうことかと梅に教えてもらった気が

しました。

煮物も休んでいる時に、味がしみ込むと言いますし

休むことは、止まってしまっていることではないんですね。

イスキアのスタッフに、梅干しのことで電話をすると

「もう、梅の季節になったんだね。こちらはまだ雪があるし

山桜もさいているよ」と…

桜前線ではなく梅前線がイスキアに届くのは、

もう少しから…

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ひえー・冷え

2013-06-13 23:38:02 | 日記
昨日、電車の乗ってしばらくしたら突然、心臓が痛くなったのです。

こんなことは初めてで、どうしてよいか分からず、深い呼吸をしたり

胸をおさえたりしても、痛みは増すばかり

このままでは駅まで辿りつけるか自信がなくなり、親戚以上に親しく

している治療室のY先生にメールをすると「冷えで血液の循環が

悪くなっているのね、腰を回したりつま先を床に付けかかとを

上げたり下げたりしてごらんなさい。」という返信がきました。

言われた通りにやってみると、痛みがとれたのです。

気がつくと、電車の中は冷房がビンビンに入ってました。

冷えが心臓にくるとはビックリです。

夏は冬以上に冷えるそうです。

冷えは侮れないなーと、思いました。

ひえーとした、冷えのお話し…

 梅20キロ抱えて、奮闘してこの夜中に梅煮を作っています。

明日は5時起きです。

初女先生はあのお年で12時前には仕事が

あって寝られないと言ってました。

先日、寝ていて糠床のきゅうりを出し忘れているのに

気がつきましたが、起きていくまではできませんでした。

先生は、夜中でもお漬物の石が重たいと言っていると

起きていくのに…

まったくもって、初女先生は凄いです。

私は布団の中で、そのことを思いながら寝ていました。
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子供を育てるということ

2013-06-11 22:16:50 | 日記
新聞の投稿に、女子大生が就活を目の前にしているけれど、

「将来の希望としては結婚して子供もほしいが、夫婦共働きで本当に

子育てを全うできるのか…

夜遅くまで預けると、日中子供と過ごすのは保母さんで、子供の

一番かわいい時期に母親が側にいてあげられないのは、辛いこと

ではないでしょうか。

女性としての、母としての幸せを、子供の成長をそばで見守って

あげることだとしたら、仕事と子育ての両立はかなり難しいのでは

ないでしょうか。」と、書いていました。

今どき、こんなふうに考える大学生がいるなんて、ちょっと嬉しく

なりました。

女性の社会進出は賛成だけれど、子供が小さい時はお母さんが

子育てに専念できる社会のゆとりがあっても、いいように思います。

保母のパートをしてた時に、駅に保育園ができ、私たち保母は

便利だけれど、何だか子供が荷物みたいね。と言っていました。

延長保育も、仕事するには便利ですが、長時間預けられ集団で

いるのは、子供の立場にたったらしんどいだろうなーと

思います。

子供のことを真ん中に置いて考えずに、社会のシステムが

いかに便利かという方向に傾いて来ている気がします。

女子大生の投稿は「子供を生むということは女性にしか

できないことであり、誇らしいと感じる半面、就職活動目前の

私にとっての悩みの種でもあると、結んでいました。

本当の豊かさとは、いったい何でしょう…



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梅の季節の到来

2013-06-10 23:21:29 | 日記
夜9時過ぎに、職場の仲間が無農薬の梅を20キロ以上持って来て

くれました。

実にりっぱな梅です!

梅を見ただけで、背筋がピンとするようなそんな梅です。

イスキアのスタッフに送って頂いた、梅ノートのレシピで作って

いるのですが、去年スタッフの方に電話をしたら、初女先生の

梅の漬け方は、毎年少しづつ変わるのよと言われ、

進化し続ける初女先生の梅に脱帽しました。

去年漬けた梅を見て頂いたら、塩が多くてしまり過ぎていると

言われました。

一昨年の梅は、味はいいけれど紫蘇が少ないので色があまり

よくないと言われ、去年は紫蘇をたっぷり入れ、色はみごと

だったのに、塩が多くてかたくなってしまいました。

でも兎に角、天気がよくて風がある日は洗濯を干すように

梅を干していたので、味はいいのです。

先生もよく干した梅ね。と褒めて下さいました。

私はイスキアの風景で、風が吹いて梅が干してある、

あの風景が凄く好きなんです。

風を感じながら、菜箸で一粒一粒梅をひっくり返す

あの何とも言えないゆったりとした時間がとても好きです。

今年も、猫の額とも言えない家の庭で、イスキアの風を

感じながら、梅を干そう…

今年の梅干しは先生になんと言ってもらえるかを

楽しみに…

初女先生がイスキアスタッフが益々忙しくなる、梅の季節が

やってきました。

季節は夏に向かっているのですね。
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母という字

2013-06-09 21:13:37 | 日記
4年前だったでしょうか、先生と葉山のホテルで二人でいた時に

母という字が本当に難しいのと言われ、お母さんになるのって

難しいのね。と初女先生に言われた時、えー先生でもそう思うの?と

驚いたことを今でも覚えています。

ベルギーで「母」という字を書いて欲しいと言われた時、先生は

それは丁寧に書かれていました。

きっとベルギーの人にも、その思いが伝わったことと思います。

私も「母」は書くのになかなか難しいと思ってましたが、

本当のところは分かっていませんでした。

今日、臨書で「實」という字を書いてみました。

母が入っているので、書いてみようと思ったのです。

書いてみると、思っていたよりはるかに難しいのです。

正直、これほど難しいと思ってませんでした。

どんなに書いても母がうまく書けないのです。

母と言う字は、バランスがすごく難しいのです。

ふと、お母さんって家族のバランスをとる役目もあるのかなと

思いました。

本当に母という字は難しく、お母さんになるのはもっと

難しい…

黙々と書いていたら、主人に「君、君にはこの字

向いてないんじゃないか」と言われ、あーまだまだ母も

書けず、母にもなれてないなーと思いました。

初女先生、「母」は確かに難しいですね。

でも、頑張りまーす!

「母」もいつか作品にしてみたい字です。

その前に家族をまあるく包める母を目指さねば…

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心の道しるべ

2013-06-08 22:06:39 | 日記
初女先生が「響き合う人と出会った時が幸せ」と言われましたが、

その逆の時もあるもので、いくら話してもこちらの思いが届かず

今まで何だったんだろうと、心が折れる時があります。

そんな時、初女先生ならどうされるかしらと、先生の本を

開いてみたら、そこに答えがありました。

「『その人の言うことが本当に正しいのか、わたしの言うことが

正しいのか、それは誰にもわからないこと。

それを判断できるのは神様だけだと思います。』

ある人がすごく一生懸命になって、私に「これが正しい」と伝え

ようとしている時、私の方にも反論のようなことがあったとしても

論争みたいなことをしたくないのです。

そのような時は、ただ「受けとめる」ようにしてますが、

それによって私の気持ちを変えることはありません。

結果的にどちらが正しいのか、それはあとになってわかること

ですから。」

このお言葉を読んで、先生の心と信仰の強さを感じ

ました。

先生はダメと言うことを言われないので、随分無理を

なさっているのではと、思う事がありますが、それは

「神の計らいは限りなく 生涯わたしはその中に生きる」と

決められた、先生の揺るぎのない信仰そのものなのだと

思いました。

私は未熟で、そんな時はショックを受け、心が折れそうに

なります。

でも、先生のこのお言葉を反芻していたら、思いが届かず

どうにもならない時は、神様にお任せしましょうと

気持ちを切り替えることができました。

この広い世界で響き合う人と出会うことが、どんなに

幸せで尊いことかを、その逆の体験からより深く

知ることができました。

初女先生の一つひとつのお言葉は、どれほど深い体験の中から

生れてきているのでしょう

だから、苦しんだり、悲しんだり、悩んだりした時、

先生のお言葉が、私たちの心の道しるべの光となって

くれるのですね。



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名も知らぬ君へ

2013-06-07 20:48:29 | 日記
うちの子が亡くなる4か月前に、近くの四つ角で交通事故があり

若い男の子が亡くなりました。

月命日には必ずお花や牛乳が供えられていました。

私は息子に「亡くなった子はきっといい人だったのね。毎月お花を

供えに来る友達がこんなにいるんだもの」と、話したことを今でも

覚えています。

まさか、自分の子がこの子の数カ月後に逝ってしまうと知らずに…

月命日のお花は1年ぐらい続いたでしょうか。

それからは、お盆やお彼岸・命日に必ずお花がありました。

名も知らぬその子のことが、息子と重なりました。

何年たっても、お花と共に牛乳が供えられていることに、

その子の死があまりに早く、恐らく10代だったのだろうと

思われました。

6月の声を聞くと、今月は名も知らぬ君の命日がと、

思うのですが、いつかは知りません。

今朝、あの四つ角を通ると沢山の花束や花かごが置いてあるのです。

今までで一番立派なお花のお供えでした。

数えてみると、名も知らぬ君の13回忌なのです。

花束のりっぱさから、お友達がすっかり大人になったことが

察せられました。

13年という時が流れても、お友達は忘れずにお花を供えて

くれる…と、思った途端に不覚にも涙が溢れてしまいました。

名も知らぬ君は、今なお皆の心の中に生きているのですね。

会ったこともないのに、お友達がお供えするお花が

私と名も知らぬ君を繋いでくれているような気がします。

君を思うと、「人の心に、たった一輪でいい、私も花を

咲かせて生きたい」と思うのであります。
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聞いたことがあるの?

2013-06-06 22:53:19 | 日記
板橋の講演会の分かち合いの時に、初女先生が「自分の時間は

ありません」と言われているのを聞いて、胸が痛くなりました。

私は、主人に「君たちは、先生に一番したい事はなにかって

聞いたことがあるの?」と、何度か言われましたが、

私は、答えられませんでした。

先生は何もおっしゃらず、私達が望むことを黙々して下さる…

本当に休む暇さえなく働かれ、91歳になっても自分の時間が

ないということ、もっと重く受け止めなくてはと思いました。

先生の思いに甘えていてはいけないと。

先生はいのちを削って講演されているのですから…

「私はどこで倒れたっていいの」と言われていましたが

それでは、困るんです。

まだまだ、沢山の人が先生を必要としているんです。

でも、もうご自分の時間をとって、やりたいことをされて、

ゆっくりされてほしい…

先生が弘前にイスキアにいるということだけ、私達は

どんなに励まされ、今を生きることがで出来るか…

6月1日講演会が終わり、ホテルに戻られる先生に

手を握って頂いたら、いつも温かい先生の手が

びっくりするほど冷たかったのです。

Nさんも先生の手の冷たさに驚いたと言われ、言葉には

されない先生のお疲れを感じました。

今度、初女先生にお会いした時、思いきって聞いてみよう

「先生が一番したい事はなあに?」と…
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6月3日

2013-06-04 22:41:48 | 日記
昨日は、初女先生の息子さんの命日でした。

うちの子の翌年に、先生も息子さんを亡くされました。

何年たっても涙は溢れるものですね

先生の処を初めて訪ねた時、芳信さんが亡くなった日のことを

話して下さいました。

「家でね、スタッフと話していたら救急車の音が聞こえたの

それが、芳信たっだの…」

私も先生と同じで、息子の救急車の音を聞いているのです。

学校から、息子が倒れたと連絡があり、タクシーに向かっていた時

学校の近くで、息子が乗っていた救急車とすれ違ったのです。

随分経っても、救急車の音を聞くと苦しくなりました。

息子は、亡くなってから黄色い蝶々になって私のところに飛んで来て

くれました。

芳信さんはとんびです。

芳信さんが命名した「小さな森」の祝別式の時、森のイスキア

の上をとんびが飛んでいました。

芳信さんがお祝いに来てくれたんだと、思いました。

初めての三浦半島での講演会の時、私が「先生、太平洋を見て」

と言って海の見えるところにお連れした時、先生は海より

先ず、空を見て「あの鳥はなに?」と、聞かれましたよね。

あの時も、とんびが大空を飛んでいました。

芳信さんも先生を見守っているのですね。

「母さん、もうそんなに働かなくてもいいよ」と、言って

いるかもしれません。

初女先生、何年たっても命日は涙が溢れますよね…
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