今朝の新聞に、雪崩事故で息子さんを亡くされた
お母さんのことが載っていました。
お母さんは、息子さんの死が確認された先月27日夜、
医者に臓器提供ができないかと聞いたそうです。
「敦生(あつき)は16歳で、まだ何も世の中の役に
立っていません。きっと世の中の役に立ちた
かったんだと思いまして」と、角膜を提供することを
決断されたそうです。
専門医から、義眼を入れると顔の形が変わるかも
しれないと言われ、葬儀に参列して下さる皆さんの
ためにも、敦生の今までの顔のまま見送りたいと、
迷いが生じたそうですが、お兄さんの「僕が
敦生なら角膜を提供したいと思う。提供しよう」
という言葉に励まされて、アイバンクに提供され
2人の視覚障がい者に移植されるそうです。
この記事を読み、すごいお母さんだなと心から
思いました。
私は、息子が亡くなった時、解剖すれば死因が
分かるかもしれないと言われましたが、
子どもの体を傷つけたくない、死因が分かっても
息子がかえってくるわけじゃないと、断りました。
突然の死を目の前にして、臓器提供なんて
全く考えられませんでした。
死んだことすら受け入れられなかったのです。
敦生さんのお母さんは、その日のうちに
息子さんが、世の中の役に立つことに思いが
いったのですから…
私は、息子を亡くした時にあなたは選ばれた
人かもしれないと言われ、何で選ばれなきゃ
いけないのと、ひどく抵抗を感じましたが
この記事を読み、敦生さんのお母さんは
選ばれし人かもしれないと思いました。