ここひと月、初女先生に会いたいと心から渇望して
いたら、写真家の岸さんから
『いのちをむすぶ・佐藤初女』の大阪での写真展の
DMが届いたのです。
あまりに素晴らしく、初女先生がこういうかたちで
私のところに来てくださったのだと、胸が熱く
なりました。
私の大好きな、おむすびを結ぶ初女先生です。
一心におむすびを結ぶ初女先生。
深い沈黙が伝わってきます。
星野道夫さんの写真にある、あの深い沈黙が
おむすびを結ぶ初女さんの写真に感じられるのです。
この二枚の写真には、繋がる何かがあると思った時に
それは「我」のない世界なんだと気が付いたのです。
初女さんは「自然に任せましょう」と、よく言われ
ました。
自然に任せるとは、自分がという「我」が入らない
世界です。
星野さんが撮ったアラスカの動植物は、いのちを
自然にゆだね、「我」がありません。
私は最近、人間って「我」を取る修行に
この世に来ているのではないかしらと思って
います。
岸さんの写真は、初女さんの一番深い部分を
写し撮っています。
会いたい、会いたいと思っていた初女さんが
このようにして会いに来て下さった、
そんな気がしています。
思いは届くものなのですね。
有難う岸さん。
有難う初女さん。