時々、無性に星野道夫さんの言葉を欲している
自分がいます。
星野さんを感じる時、行ったこともないアラスカが
すぐ近くに感じられるのです。
昔、亡くなった息子を追い求め、ハワイの
ボルケーノに行った時、魂の還るべきところが
あるんだと感じたのです。
アラスカもまた、魂の還るところなのかも
しれません。
星野道夫さんの世界にいのちの世界を感じるのです。
『考えてもごら。
たとえば、このツンドラに咲く花々を
美しいと思い、一本の花を地面から引き抜く
なぜその花が抜かれ、隣の花が残ったのか
人生はそんな理不尽に満ち溢れている。』
『誰もが、それぞれの人生の中で、
何かを諦め、何かを選びとってゆくのだろう
大きな決断などではない
そんな時が自然にやってくるのだろう
そしてアラスカもまた、人の一生のように
新しい時代の中で何かを諦め、何かを
選びとってゆく 』
『きびしい冬の中に、ある者は美しさを
見る。
暗さではなく、光を見ようとする。』