昨日、新聞フジにコ・ヘミングのコンサートの
お知らせが載っていました。
4月10日横須賀芸術劇場と…
私は息子が亡くなった後、どんな音も強すぎて
音楽が聴けなくなりました。
でも、フジコ・ヘミングのピアノだけは、聴けたの
です。
フジコさんのピアノは、悲しみで一杯の心に
寄り添ってくれたのです。
今、私は思い切り凹んでいるから、
フジコ・ヘミングのピアノを聴いたら、心の凹みが
少し盛り上がってくれるかもしれないと思いました
フジコ・ヘミングが奏でるピアノは、心の深みに
静かに降りて来ました。
そうだ、あの悲しみに寄り添ってくれたのは
この音だった…
ピアノソロが終わり、次はバイオリンとピアノ
これほど美しいバイオリンの音を聴いたことが
あっただろうかと思いました。
ピアノとバイオリンの響きに包まれ
緊張続きだった心がほどけていくのを感じました
バイオリンの後は、ポーランドの弦楽四重奏と
フジコさんのピアノ
チカラが湧いてくるようなフジコさんのピアノを
聴いていたら、この方も苦しみの底の底を
知っている人なんだと思えたのです。
凹んだ私の心に、フジコさんのピアノが
力強く響いて来ました。
今、私に必要なのはこのチカラなんだと思いました。
深い悲しみ苦しみを知っているフジコ・ヘミングの
ピアノを私の魂が求めていたのかもしれない…
人は悲しみ苦しみを通って強くなる
涙の向こうにある、あのチカラ
あのチカラが、今必要なんだ。