~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんのスケールの大きさ

2019-12-15 21:46:16 | 日記

初女さんに初めて出会った時に、私が思わず

「息子は私に、生きるとは1分先も

1分後もない、今この時しかないということを

教えてくれました。」と、言ったのです。

朝、元気に学校へ行った子が、走った後に心臓が

止まってしまうという、考えられないことが

現実に起きてしまったので…

初女さんは、「私も全く同じです」と、

深く頷いて聴いて下さいました。

初女さんが亡くなる1年前に出版された

『初女さんの心を結ぶ「分かち合い」』に

その思いが書いてありました。

『この時代、誰もが、大変先を急ぎます。

 なぜ、そんなに急ぐのでしょうか。

 急がないと送れるからでしょうか。

 でも私は”いま”というこのときぐらい確実な

 こともないと思いますから、全てこの”いま”を

 主にし、先のことは考えていません。

 3分後も10分後のこともわからない。

 先のことを考えるというのは、わからないことを

 考えるので、いまを考えずに先を考えてばかり

 いると、ますます混乱してきますし、

 やったこともそのとおりにならないから

 悩むわけですよね。

 でも”いま”という時を基準にやっていると、

 そのまま明日になり、何も複雑なことは

 ないように思います。』

このことは、初女さんが伝え続けて来た

「今を生きる」と、言うことだと思います。

”分かち合い”の場で、初女さんが「先を考えるから

不安になるの。今を生きて下さい。」と言われて

いたのを何度も聴きました

「今より確かなものはありません」と

初女さんは力強く語ってました。

いまを生きていると後悔が少なく、悩みに

追われることも、そんなになかったと

初女さんは言われてました。

初女さんは、本当に後悔がなかったようです。

ベルギーに行った時に、「後悔したことは

ありませんか」と聞かれた時に、90歳近い

初女さんが「フランス語を勉強していけば

よかった」と言われたのを

聞いて、私はたまげました。

初女さんは、スケールが違うと心底

思いました。


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葉祥明さんの言葉が初女さんに重なります

2019-12-13 22:57:29 | 日記

私の姉は、びっくりする程昔のことを覚えています。

よく姉に「全然覚えてないの?」と、

呆れられますが、葉祥明さんのこの言葉に

出会って、忘れん坊の自分で良かったなと

思いました。

 『とにかく、大切なことは、

  過ぎた日々のことは

  忘れるってこと。

  そして目の前のことに

  集中するってこと。

  身体はここにあるのに

  心が過去に溜まったままじゃ、

  真に生きてるって

  言えないでしょう。』

葉祥明さんの言葉が、初女さんの「今を生きる」

に重なります。

 『人生を生き抜くこつは

  先行きの心配はしない、

  不安に思わない。

  そして、

  今、この時に

  心を集中する。

  そうすれば、

  いつの間にか

  気持ちが軽くなり、

  生きる事が

  ずい分楽になる。』

初女さんは、先を考えるから不安になるの

今を、今を生きて下さいって言っていたな~

 

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真心(まごころ)の味・初女さんのお料理

2019-12-11 22:16:06 | 日記

昨日のブログに載せた和田重正先生の言葉には、

「まごころ」が生きるうえにどんなに大切かが

伝わってきます。

「まごころ」を漢字で書くと「真心」

真の心と書きます。

「まごころ」の凄さが、ダイレクトに伝わって

くるようです。

初女さんは、まごころの方でした。

「食べ物ほど、ストレートに心を伝える

ものはないです。

自分のことを思ってくれる人がいる

というのが、食べ物を通して伝わって、

心の扉を開くのです。」と、言われて

いました。

これは、作った人のまごころが届くという

ことなんですね。

丁寧に作られたお料理には、作った人の

真心(まごころ)が入っています。

初女さんのお料理は、深く優しい味が

しました。

 『ともに食することは、ともに在ること。

  どんなに言葉を尽くして話すより

  深いところまで通じ合えます。

                佐藤 初女』


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心に留まった言葉

2019-12-10 23:08:13 | 日記

ローマ教皇が若い人に向かって「誠実な人に

なりなさい」と述べました。

今の日本の政治家に、この言葉を投げかけたく

なります。

初女さんは、人は最後の一呼吸まで成長すると

言われてました。

”どんな人になりたいか””どう生きたいか”は

いくつになっても持ち続けていたいです。

最近心に留まった言葉を記してみます。

と言っても、この本が出たのは昭和49年です

 『人間はうまいことにありつきたい、という

 気持はなかなかなくならない。

 だが、うまいことを求めてやりくりしても、

 うまいことは来ないものだ。

 ただ、まごころをつくして生きていれば

 うまいこと以上のうまい人生の味が出てくる

 この方には、当たり外れはない。』

 『いろいろ理屈はあろうが、その理屈を

 一まわりすれば、やっぱり、まごころを

 つくすより道のないことがわかるだろう。

 こうして一まわりごとに、まごころの深さが

 増してくるものだ。』

 『人は楽に安全に生きる事を願って賢く

 立ち回ろうとするが、それは果たして

 幸福への道だろうか。

 人には別の生き方もある。

 苦しみに耐え危険を冒しても、よいことは

 しようとする愚直の道である。

 どちらが真の幸福への道だろう。

 どちらの心に深い安らぎがあるだろう。

 世の親や教師は子どもにどちらの道を

 選ばせようとしているのだろう。

      和田重正 白い杖より  』

 


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坐るということの意味

2019-12-09 23:34:02 | 日記

昨日のブログで「正坐の効果」を書きましたが

なぜ、アクシデントにあっても体がどっしりと

落ち着いていたのかと思ったら、これは呼吸だと

気がついたのです。

坐っている時は、呼吸に集中しています。

人間は(生きものすべて)無意識に呼吸を

しています。

呼吸をしないと死んでしまうのであたり前です。

でも、その呼吸に意識を向けるとなぜか心が

落ち着いてくるのです。

心と体を繋いでいるのも呼吸といえるかも

しれません。

1日1回でも坐って、呼吸に集中する時間を

作っていると、何か起きた時に心を

落ち着かせようと、知らないうちに呼吸が深く

なっているのかもしれません。

坐るということをしていないと、意識して

呼吸をおろさなければなりません。

そんな余裕がない時でも、日々の習慣で

呼吸の方が勝手に深くなっているのです。

唯、坐るだけで身に着くのです。

高いお金を払ってセミナーを受ける必要も

なくです。

坐禅・瞑想・正坐…これらは呼吸が中心に

あるように思います。

大事なのは続ける事!

 『思いは幻想

 行為は現実

 結果は化けてでる

          内山興正  』

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正坐の効果?

2019-12-08 21:56:31 | 日記

朝の正坐を始めて8か月目に入りました。

朝起きて顔を洗ったら、30分のタイマーをかけて

坐る、色んなことが頭に浮かんでも気にせず

坐るだけ…

大事なのは、当てを持たないこと!

坐ったら直観力がつくとか、何かが降りて

来るかもとか、当てを持たないで座ることを

心がけています。

だから、正坐の効果なんて考えても

みなかったのですが、最近おむすび講習会で

2回も、ご飯炊きにアクシデントが起きたの

ですが、頭の中では、その対処に脳細胞が

フル活動しているのに、体はどっしりと

落ち着いているのです。

そして、脳が必死に考え出した対処策を

「では、こうしましょう」なんて、

何でもないように言っているのです。

ランディさんが、直さんが落ち着いていて

頼もしかったと、書いてくれていましたが、

実は自分でも驚きなのです。

でも、これってもしかしたら正坐の効果かも

しれません。

どんな嫌なことがあっても、大変なことが

あっても、坐れば何もなくなるのです。

だから何かあったら、どうしようと色々と

考える前に、先ず坐ってしまうのです。

そうすると心が静かになるのです。

きっと、毎日坐っているから体がそのことを

覚えていて、大変な事態が起きても

ジタバタしなくなっているのかもしれません。

これが正坐の効果なら素晴らしいな~

1年も坐っていたら、顔が変わってくると

確か和田重正先生の本に書いてあったような…

楽しみ~

当てを持たず唯、坐る!

明日も坐るよ






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おむすびはご飯がいのち

2019-12-07 23:11:25 | 日記

今日は、湯河原の田口ランディさんの仕事場で

おむすび講習会でした。

ランディさんが会うや否や、昨日ドキドキして

何か眠れなかったのよね~と…

何気なく聞いていたその言葉が、的中したのです。

ご飯は、土鍋で炊こうと給水水加減に心を配り

コンロにかけ、最初は強火でと火にかけて

いたら、気がつくと吹いてもいないのに自動的に

弱火になっているのです。

え~なんで?と焦っていると又しても自動的に

火が消えるのです。

コンロが熱くなるとセンサーが作動して

ことらの意志とは関係なく、火加減が調整されて

しまうのです。

センサーの解除が分からず、もたもたしてしまう

結果、望んだようなご飯が炊けませんでした。

おむすびは、ご飯の炊き方が一番と力説して

いるのに残念なご飯となってしまいました。

初女さんは、こういう時どうしただろう?と

思い返してみると、ご飯がやわらかくて手に

ご飯粒がべたべたついてしまう時も、

なんでもなかった顔をして、おむすびを結んで

いました。

あ~どんな時も美味しいご飯が炊けるように

なりたいと、心から思いました。

そして、本当におむすびはご飯が一番!と

実感しました。

ランディさんに思わず「リベンジしたい」

と、言ってしまいました。

でも、失敗して成長して行くんですよね。

初女さんが、ご飯を炊く時の真剣な姿が

心に浮かんできました。

「直さん、おむすびはご飯が一番なの」

ふと、初女さんの声が聞こえたような気がしました。

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中村哲さんのやってきたこと

2019-12-05 23:55:45 | 日記

息子が新聞を持ってきました。

朝日・毎日・読売・東京新聞、どの新聞も

一面に中村哲さんのことを伝えています。

読めば読むほど、悔しさが悲しみが大きくなって

きます。

なぜ?どうして?を繰り返しながら、中村哲さんを

失ったという現実を受け入れらません。

初女さんが「いのちとは何か」と問われた時に

「生きることです。」と答え

「生きる事とは何ですか?」という、

さらなる問いが来て「人は人さまのお役に

立つように生れてきたといいますから、

人さまのお役に立つように働くことですね」と

言われたそうです。

また、初女さんが神父様に言われた

「奉仕のない人生には意味がない。

奉仕には犠牲がともなう。

犠牲のともなわない奉仕は、

真の奉仕ではない」という言葉…

それらのことが中村哲さんに重なりました。

中村哲さんのやってきたことを、つぶさに伝える

YouTubeがありました。

どうか、時間をつくって観て下さい。

武器ではなく命の水を 医師中村哲とアフガニスタン

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中村哲さんを想う

2019-12-04 21:56:45 | 日記


電車を降りた時、息子からメールが届きました。

メールを見た途端、動けなくなってしまいました。

「「中村哲さんが、アフガニスタンで銃で撃たれて

亡くなった」

帽子を被った中村哲さんの姿が浮かんできました。

頭が真っ白になり、涙が溢れてきました。

なんで、中村さんが殺されるの…

中村さんは世界に誇れる日本人です。

『だれもそこへ行かぬから我々が行く

 誰もしないから我々がする』中村さんは

この言葉の通り実行されたのです。

海外にいると憲法9条に守られているのを

感じるとも言われ、9条についても語っていました

僕は憲法9条なんて、特に意識したことは

なかった。でもね、向こうに行って、

9条がバックボーンとして僕らの活動を支えて

いてくれる、これが我々を守ってきて

くれたんだな、という実感がありますよ。

体で感じた想いですよ。

武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。

それが具体的な形として存在しているのが

日本という国の平和憲法、9条ですよ。

それを、現地の人たちも分かってくれて

いるんです。

だから、政府側も反政府側も、タリバンだって

我々には手を出さない。むしろ、守ってくれて

いるんです。9条があるから、海外ではこれまで

絶対に銃を撃たなかった日本。

それが、ほんとうの日本の強味なん

危険だと言われる地域で活動していると、

その9条のありがたさをつくづく感じるんです。

日本は、その9条にのっとった行動をしてきた。

だから、アフガンでも中東でも、いまでも親近感

を持たれている。

これを外交の基礎にするべきだと、

僕は強く思います。』

中村さん、悔しいです。悲しいです…

でも、それでも中村さんはアフガニスタンを

アフガンの人たちを愛し続けているのでしょうね。

医師であった中村さんが、医療では人は救えない

100の診療所よりも1本の用水路を!と

言って井戸を掘り、地元の人でも無理だと

言っていた乾いたアフガンの大地に

コツコツと灌漑用水路を作ったのです。

用水路からの水で大地は潤い、実りの地と

なったのです。

ペシャワールの仲間が殺された後中村さんは

自分一人現地に残り、あとの人は日本に帰国させ

活動を続けていたそうです。

「現地は危険だと言われるが、いくら武器を

持っていても安全にはなりません。

現地の人たちに信頼してもらうことが大切です」と

語っていたそうです。

熊を愛した写真家の星野道夫さんが、熊に襲われ

死んだように、アフガンの人々を愛し

信頼していた中村さんが、そのアフガニスタンで

殺された!この運命のからくりを私たち人間は

解くことができませんが、中村さんのいのちは

沢山の人たちの心の中で生き続けて行くことは

間違いありません

人の為に生き続けた中村哲さん

私の中に、あなたの花が咲いています。

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結婚とは

2019-12-02 22:23:38 | 日記

今朝、「あさイチ」で卒婚についての特集を

やってました。

出掛ける前の斜め見なので、それについては

何とも言えませんが、卒婚という言葉に違和感を

感じるのは私だけでしょうか…

卒婚についての意味を調べてみると

『離婚はせず、パートナーのカタチは緩く

持ちながらも、それぞれの人生を楽しんで

生きて行くという新しい夫婦の形態のこと』と

書いてありました。

確かに楽しそうであり楽な関係にみえます。

しかし、人間関係を深めるということからは

離れているような気がします。

夫婦は一番密接な人間関係といえると思います。

だからこそ、しんどさもあります。

何でこの人と結婚したんだろうと、思うことも

度々です。

そして夫婦は運命共同体かと、諦めることも…

初女さんは、女性はある時は夫の母に

ならなければいけない時があると、言われて

います。

前にも書いたと思いますが、河合隼雄さんは

『愛し合っているふたりが結婚したら幸福に

なるという、そんなばかな話はない。

そんなことを思って結婚するから憂うつに

なるんですね。

なんの為に結婚して夫婦になるかといったら、

苦しむために、「井戸掘り」をするためなんだ、

というのがぼくの結論です。

昔の夫婦は色々のことを協力してやって、

それが終わって死んでいって、それはそれで

めでたしだったんですね。

いまは協力だけではなくて、理解したいという

ことになってきている。

理解しようと思ったら、井戸掘りするしか

しようがないですね…

日本人にとっては、夫婦ってのは、おそらく

宗教ということが分かる入口になることが

多いのじゃないかと思います。』

河合隼雄さんのこの文章を読むと、簡単に

卒婚といって楽な関係を求めるのは

どうなんだろう?と思います。

 『「人は人で磨かれる」とは亡き夫の言葉です

  傷つくことを怖れて自分を守ろうとすれば

  世間を狭くし、自分の心をも狭めます。

  人はひとりでは生きていけないのです。

              佐藤 初女  』

 

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