タイトルは現在まで残った数少ないアラム語の言葉の一つ。知らない方はいないと思います。「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てなさるのか」
「イエス様」はもともと、10年くらい前に書いたわたしの一編の長い詩でした。内容は同じようなもので、十字架から解放されたイエス様が、途中で少女に出会い、バトンタッチして、旅に出て行くと。当時の作品は、ワープロで書いたもので、たぶんもう、フロッピーディスクの寿命が過ぎているので、消えてしまったと思います。ワープロはまだあるのですけどね、スイッチをつければ今も動くのですけど、同人誌をやめてから、ずっと眠っている。残念なことに、当時書いた作品で、フロッピーの中においてあったものは、見捨てられたワープロの魂といっしょに、全て消えてしまったみたいだ。
目次のページなんか作りましたが、見ていただいた方には、わかりますでしょうか。ずいぶんとたくさんありますが、これだけの作品、ほとんど、この一年に書きました。振りかえると、なんだか信じられないくらいです。いつの間にかこれだけ書いていた。去年の今頃は確か「月の世の物語」の本章を書いていました。年が変わって、別章が始まって、「糸」編でイエスの名が出てきてからというもの、この一年は、イエスにつきた年だと思います。わたしはまるで、彼にとりつかれたかのように、物語を書いていた。物語は一応の区切りを打ちましたが、今振り返ると何か熱いものを感じる。
「什さん」は、わたしとイエスの間にできた子どもです。
なお、フェイスブックでお会いしている方にはお知らせしていますが、わたしはここ最近、ひどい言葉の嵐に頭の中を奪われて、とても辛い状況でした。その中で得た霊感によって書いた詩を、明日から発表します。読むとわかると思いますが、とてもわたしが書いたとは思えないような詩群です。ことばはわたしのものを使っているが、表現力はわたしを越えている。何かがわたしに乗り移ったかというか、無理やりわたしのハンドルを奪って、わたしを運転して書いたというか、そんな感じです。これも、イエスがテーマ。読んで下さるとうれしいです。多分、イエスにこだわった今年のわたしの、総決算。
お楽しみに。