熟年男の歳時記

趣味のバイク、料理、DIYや旅行記を中心に日々の暮らしと感じた事など気ままに綴って行きます。

「地球でイチバン」 ペットに優しい街~ドイツ・ベルリン

2012-11-02 17:40:55 | 日常の出来事・雑感
昨夜、NHKで放送された番組「地球でイチバン」、ご覧になった愛犬家は多いのではないだろうか。
山口もえがドイツ・ベルリンのペット(犬)事情をレポートする番組だが、重い病気で回復見込みが無いと判断された場合を除き殺処分ゼロ。場所によっては犬の大きさに関係なくリード無しで街中を歩かせることができ、食品売り場など一部の場所を除き何処でも入ることができる。勿論、地下鉄やバスにも乗れる。(子供料金が徴収されるらしいが)

飼い主の前をノーリードで歩く大型犬、周囲は全く気に止めない。日本ではありえない光景。


愛犬を電車に載せることが出来れば良いのになぁ、と感じた日本の愛犬家は多いのでは。


この当たりはヨーロッパの他の国でも見られる光景でさほど珍しくないと思うが、ドイツならではと思われるのが、動物保護に対する考え方の徹底ぶりである。
因みにドイツでは、動物保護を国の責務とすることが憲法で定められていて、特にベルリンでは動物保護に関する様々な厳しい条例が整備されている。
例えば、1日2,3回合計2時間程度運動させる、独りぼっちで長時間留守番をさせない、家の中では基本的に放し飼いにする・・など。 人間の子供を対象にした条例ではと錯覚しそうな内容だ。

それでもどこの国にも虐待する飼い主はいる。重大な虐待と認められた時は、3年以下の禁固刑、若しくは250万円以下の罰金刑が課せられる。
まずは、市民からの通報を受け獣医局が指導に当たり、それでも改善されない場合は犬を取り上げ、ティアハイムなる保護施設に移される。
この施設がまたすごい。面積16ヘクタールでヨーロッパ最大とか。一頭ごと個室が与えられ床暖房も完備している。狭い檻に入れられる日本とは大違い。その辺の狭い安アパートより余程快適そうだ。 
そして、原則殺処分されることなく、次の飼い主が現れるまで飼育される。6年ここで暮らしている犬もいるという。




それに、東京ドーム何個分だったか忘れたが市内には広大なドッグラン、というか犬専用の公園があり、各家庭を回って犬を集め、この公園で犬同士遊ばせ協調性を養う「学校」がある。本来群れで生活する犬にとっては最高の時間に違いない。


こちらは「ウンチポスト」
市内約50箇所に設置されていて、日本のようにビニール袋に入れて自宅に持ち帰る必要は無い。毎月1000円近い「犬税」で運営されているらしいが、ウンチくらいは飼い主の責任で片付けても良いような気がする。


犬にとっては至れり尽せりのドイツ・ベルリンだが、犬が社会の一員として受け入れられるためには、勿論飼い主には徹底したしつけが求められる。
ただ、その結果として、愛犬が社会に受け入れられ、一緒に楽しく暮らせるなら努力のし甲斐もあるというものだろう。
コメント
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