『G1 CLIMAX 2002』
昨日に続いての両国国技館である。この日は、一階西側マス席であった。マス席に四人が座るのはちょっと窮屈だが、後の3人がいい人だったのと、前のマス席の四人もいい人たちだったので、とても気持ちよく観戦することができた。
○井上(3分42秒、メキシカン・ストレッチ)×矢野
井上が一気に勝負をつけ、先輩の貫禄を示した試合だった。
○金本、邪道、外道(13分13秒。スタンディング足首固め)田中、×サムライ、垣原
最初から最後までサムライとカッキーがもめていた。こんな状況でチームワークのいいT2000チームに勝てるはずがない。金本の足関節技が冴えていた。
○越中、ライガー(7分46秒、エビ固め)ヒロ、×後藤
妙に気合いが入っている越中はさすがに観客へのアピールの仕方がうまい。すっかり越中のペースにまどわされ、パワーボムから後藤が3カウントを奪われた。越中のキャラ恐るべし・・・。
○鈴木、棚橋(11分05秒、体固め)吉江、×ウルフ
若い四人の生きの良い動きが目立ったのだが、この前の越中たちの試合の後だと、何か物足りなさを感じてしまう。このあたりがプロレスの難しさか。
安田、○柳澤(3分49秒、裸絞め)中西、×成瀬
星野氏が渋いかっこうで決めている。似合っているような似合ってないような・・・。覆面の一人が素顔を見せたが、会場の反応はシーンとしていた。柳澤は、名前はある程度知られているが、顔はそれほど売れていなかった。ブーイングがすごかったが、そのブーイングが似合ってきている安田もまたおもしろい。柳澤意外の覆面二人の正体も気になるところだ。
○永田、佐々木(13分05秒、ナガタロック)天山、×西村
あまり見ることができない組み合わせのタッグマッチ。特に、天山・西村組は最初はとまどっていたが、試合が進むにつれて連携もスムーズになっていった。
試合後、永田が8.29武道館でデビューする中邑選手を紹介。中邑「頑張りますので、よろしくお願いします」。
この後、アントニオ猪木の登場!もちろん、会場は一番盛り上がった。1・2・3ダァー!!!
G1 CLIMAX 優勝決定戦
○蝶野正洋(20分23秒、片エビ固め)×高山善廣
試合は高山ペースで進み、中盤から高山の蹴りを中心とした打撃に苦しんだ蝶野であるが、エベレストジャーマンにも耐え、最後はケンカキックの連打連打で高山から3カウントを奪い取った。新日本を守った蝶野に対する声援がすごかった。さすが絵になる男である。
試合後、安田が乱入、藤田も加勢して外敵トリオvs新日の図式に永田「おい、藤田。IWGPをバカにする奴はおれがゆるさん、ぶっつぶしてやる」藤田「おい、ヘボチャンピオン。だったらここでやってやる」と、再び乱闘になった。 猪木が仲裁に入り、永田と藤田の一騎打ちの様相になるが、蝶野がこれを止める。外敵トリオが去った後、蝶野、天山が中西、永田らとがっちり握手し、館内に大きな新日本コールがわき起こった。その中に自分がいることが心地よかった。
振り返ってみると、G1は決勝戦を見て感動を味わうべきだということが言える。貴重な体験をした二日間であった。