リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

またバーゼルの風(4)

2005年11月21日 23時41分56秒 | 音楽系
3時過ぎにオーバーブーホジーテンに住む今村さん宅に向かいました。今村さん宅へはバーゼルから1時間くらいで行けます。いつもの様にオールテンでローカル列車に乗り換えます。乗り換えの列車の多くは4番ホームでしたが,時刻表を見ると1番ホーム。他の時間帯を見ましたが,皆1番ホームでした。列車のダイヤが変わっているんですね。

オーバーブーホジーテンには少し早く着いてしまったので,ちょっと大回りをして行くことにしました。今日は大変天気がよく,いつもならバーゼルより4,5度は気温が低いここも,ほとんどバーゼルと変わらないくらい,というか日本の秋とほとんど変わらないくらいでした。先週は少し寒かったらしいですが,今週に入ってからはいつもより暖かいらしく温暖化現象かも。

田舎道を歩いていくと,ふと上空から何かプロペラ飛行機の爆音ようなものが聞こえるので見上げると,何と複葉機がずっと向こうの方で旋回やら宙返りをしているではありませんか。いやー珍しいものを見ました。この複葉機,だんだんこちらに近づいてきて上空でまた一回宙返りをしてくれて遠くへ去っていきました。ひょっとしてカメラを構えていた私を上空から見て,サービスで宙返りをしてくれたのかも。複葉機はずっと向こうのオールテン上空あたりをぐるぐるまわって見えなくなりました。しばらくすると今度は少し音少し高い別の爆音が聞こえてきました。さっきの複葉機が消えたあたりを見ると,今度は複葉機ではない機影。だんだん近づいてくると,なんとそれは低翼金属製機体のプロペラ機,昔の日本の零戦みたいなタイプの飛行機が近づいてきました。機種はよくわかりませんでしたが,昔の日本の戦闘機ではなかったです。翼の両端がカットされたタイプでしたから昔の戦闘機ならドイツのメッサーシュミットあたりかな。それにしても愉快ですよね。こんなスイスの田舎上空を昔の複葉や短葉低翼の戦闘機みたいな飛行機が飛んでいるなんて。