リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

大名古屋

2006年02月12日 13時27分45秒 | 日々のこと
「大名古屋検定」という本の宣伝が今朝の新聞に載っていました。「でぁーなごやけんてい」って読むんでしょうね。(笑)なんか日本中検定がはやっているようで、確か京都検定というのもありましたね。

英語検定を始めとする語学系の検定、漢字検定、数学検定、秘書検定・・・などなど今の日本は検定だらけです。この中にはきちんとした国家検定、国の機関が認定する検定もありますが、多くは趣味の検定みたいです。

これはなんでもランク付けとかおすみつけをもらいたがる悪しき日本の伝統か、はたまたこれぞ庶民文化の高さを示すバロメーターなのか、あるいはただ単に業者に踊らされているだけなのか。

私は庶民文化の高さを示すバロメーターと見たいですね。庶民文化の底力。江戸時代から今に至るまで、一般庶民の文化度は多分欧米諸国の人々より高い感じがするんですよね。この辺りを勘違いしている日本人は多いと思いますよ。何でも「欧米ではかれこれですすんでいていいが、日本ではかれこれで遅れているので悪い」式の言い方しますよね。

全てにおいて日本が進んでいるとは言えないでしょうけど、特に庶民文化レベルの話になると、日本は結構いけてると思います。何もそんなに卑下する必要はないんですよね。「欧米」だってしょーもないことはいっぱいありますから。

はじめに書いた「大名古屋検定」、名古屋に「大」の字がついているところがいいですね。大大阪とか大東京なんてふつう言いませんけど、大名古屋って結構はまってますよね。大名古屋ビルヂングというのも名古屋駅前にありますし。(笑)名古屋に大の字をつけることに、特に恥ずかしさもなく気負わずにパッと言っちゃう名古屋人のキャラ、いいですねぇ。欧米コンプレックスの人が多い日本人に一番必要なキャラじゃないかな。