リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

北勢線

2006年10月16日 10時58分49秒 | ローカルネタ
桑名市内から東員町、いなべ市などを走る、とってもちっちゃな列車の鉄道があります。北勢線と呼ばれているその鉄道は、いわゆる軽便鉄道だそうで、昔は各地にあったそうです。その軽便鉄道も今では全国に三線しか残っておらず、その全てが三重県内にあるそうです。三つのうち多分一つは四日市を走る内部八王子線だと思いますが、あと一つはどこかな?

車内はほんとうに狭く、シートに座るとベンチシートの向かいのお客さんが近すぎてはずかしいくらいです。北勢線の線路幅は762mmで、これはオーストリア西部にあるツィラータール鉄道の760mmとほぼ同じ、ヨーロッパに兄弟がいるんですね。。私が高校生の頃は、ドアが手動式で自分で明けない限り開きませんでした。やはりヨーロッパ指向です。(現在は自動ドアです)

この北勢線、今は三岐鉄道の路線ですが、その前は近鉄、その前は確か三重交通だったと思います。もっと前は別の会社だったかも知れません。現在は桑名駅に隣接する西桑名駅が一方の終点ですが、私が子供の頃は、国道一号線を渡り、ずっと東の方の寺町商店街の入り口のすぐそばまで来ていました。昔の桑名の中心街は七里の渡し界隈から寺町あたりでしたから、そこまで線路が延びていたのでしょう。その区間が廃止になったのは、中心街が桑名駅に移ってしまっていたのと、あと国道一号線の踏切が渋滞したからでしょう。そこを立体にしてもさほど経済効果はないでしょうし。

でも北勢線には近鉄本線を跨ぐ古い立体交差があります。すごいでしょ。(笑)なんでも戦時中は木炭パワーだったので、この坂が上れず、乗客が降りてみんなでいっしょに押したとか。(私の祖父談)

なんかこんなこと書いていたら、久しぶりに乗りたくなってきました。今日は馬道から西桑名まで乗ってみようかな。