生まれつきスポーツに有利な特別な筋肉を持つ人がいるそうです。「特殊な筋肉」ですね。その特殊筋肉の話が先日の日経新聞のスポーツ欄のコラム、「からだのお話」に載っていました。この特殊筋肉を持っている人はギターやピアノの名手にもなれるはず、だそうです。
その筋肉は手の甲にある骨から中指などの骨に直結している長さ3㎝ほどの筋肉で、短指伸筋と呼ばれていて、100人中、2、3人はその筋肉を持っているそうです。
そういや、昔からそんなに訓練してなくてもやたら早く指が動く人がいましたねぇ。そういう人はそのナントカという筋肉を持っているんでしょうか。ウチの娘は特にリュートを専門的に訓練したわけではありませんが、右手のi,mのアルアイレはやたらと早く動きます。多分右手にその筋肉がくっついているに違いありません。
もっとも指が動くだけで楽器の名手になれるというほど、楽器は単純なものではありません。指はとても素速く動いてはいますが、音は汚く音楽性も全然という演奏家もいますが、目に見えたり数値化されたりするものがやたらともてはやされる現代が生み出したものでしょうか。だとすると現代の芸術的なものに対する価値観は恐ろしく貧弱で単純なものということになります。
ヴァイスは残された作品から判断するとものすごく指が動いたばりばりのテクニシャンであったことは間違いありませんが、当時の彼を讃えることばは、「歌うようにリュートを弾くことができる名人」です。(確かバロンの著書にそんな内容のことが書いてあったと思います)決して「超絶技巧の・・・」ではないんですよね。当時の価値観は今よりしっかりとしていたのかも知れません。
ギターとかリュートの学習者は私が知る限りでは、というかどの楽器でもそうかもしれませんが、技術的なことに対するあこがれがものすごく強い感じがします。ある意味これはものすごく素朴な願望なんでしょう。でも指の動きとしてはそんなに難しくない曲を音楽的に演奏するには、本当にいろんなことをコントロールする技術が必要です。指が速く動くというのは楽器の技術の一つの側面にすぎないんですね。上達=指が速く、というのはわかりやすい価値観ではありますけど、音楽って決してそんなもんではないですよ。
短指伸筋って結局のところ、楽器にを演奏するのにあるにこしたことはないけど、特に必要というものではない、というくらいの存在なんでしょう。でもそのうち短指伸筋を持っている子供だけを集めて英才教育ということに・・・おお怖。
その筋肉は手の甲にある骨から中指などの骨に直結している長さ3㎝ほどの筋肉で、短指伸筋と呼ばれていて、100人中、2、3人はその筋肉を持っているそうです。
そういや、昔からそんなに訓練してなくてもやたら早く指が動く人がいましたねぇ。そういう人はそのナントカという筋肉を持っているんでしょうか。ウチの娘は特にリュートを専門的に訓練したわけではありませんが、右手のi,mのアルアイレはやたらと早く動きます。多分右手にその筋肉がくっついているに違いありません。
もっとも指が動くだけで楽器の名手になれるというほど、楽器は単純なものではありません。指はとても素速く動いてはいますが、音は汚く音楽性も全然という演奏家もいますが、目に見えたり数値化されたりするものがやたらともてはやされる現代が生み出したものでしょうか。だとすると現代の芸術的なものに対する価値観は恐ろしく貧弱で単純なものということになります。
ヴァイスは残された作品から判断するとものすごく指が動いたばりばりのテクニシャンであったことは間違いありませんが、当時の彼を讃えることばは、「歌うようにリュートを弾くことができる名人」です。(確かバロンの著書にそんな内容のことが書いてあったと思います)決して「超絶技巧の・・・」ではないんですよね。当時の価値観は今よりしっかりとしていたのかも知れません。
ギターとかリュートの学習者は私が知る限りでは、というかどの楽器でもそうかもしれませんが、技術的なことに対するあこがれがものすごく強い感じがします。ある意味これはものすごく素朴な願望なんでしょう。でも指の動きとしてはそんなに難しくない曲を音楽的に演奏するには、本当にいろんなことをコントロールする技術が必要です。指が速く動くというのは楽器の技術の一つの側面にすぎないんですね。上達=指が速く、というのはわかりやすい価値観ではありますけど、音楽って決してそんなもんではないですよ。
短指伸筋って結局のところ、楽器にを演奏するのにあるにこしたことはないけど、特に必要というものではない、というくらいの存在なんでしょう。でもそのうち短指伸筋を持っている子供だけを集めて英才教育ということに・・・おお怖。