リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

レオナルド・ダ・ヴィンチ展

2007年04月06日 09時11分33秒 | 日々のこと
東京国立博物館のレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行ってきました。新聞やテレビで結構宣伝されているので、ちょっと時間的ゆとりがある今のうちに行ってこようと、格安バスに飛び乗りました。今回は夜行で行って夕方帰って来るというパターンです。朝は6時前に着きましたが、東京ドームの裏手にあるラクーアという温泉に直行して「旅の疲れ」を癒しました。往復バスというのはどっちみち疲れますが、夜行→温泉→見物→深夜帰宅のパターンの方が楽みたいです。ちなみに、バス代は往復5800円です。

さてダ・ヴィンチ展ですけど、一口でいうと「受胎告知」一枚だけで展覧会をやったって感じですね。第一会場に、受胎告知がでーん。第二会場にその受胎告知の解題やら彼の残した科学デッサンから起こした模型やら彼の生涯やらについての展示がありました。サブタイトルに「天才の実像」とあるのでダ・ヴィンチその人にスポットをあてるのは当然なんでしょうけど、もう少し時代や同時代人のことを知りたかったですねぇ。

第一会場の受胎告知は、三重の額縁というか飾りで笑ってしまいました。一番外は赤い色で、そこまでしなくてもって感じでしたけど、そんなこと思ったのは私だけかな?さりげなく展示してくれればいいのに、これでもかー、って感じはちょっとねぇ。でも博物館も苦労があるんでしょう。独立行政法人になって、要するにカネを稼がんといかんですから。

みなさんにわかりやすくして、たくさん宣伝して、たくさんの人に入っていただき、たくさんもうけさせていただく、という構図が見える展覧会でしたが、こういう方向に突き進んで行きすぎると、長い時間がたって、結局は芸術の衰退を招いてしまうような気がします。価値の高いものって、辛口で、敷居が高く、人をこばむようなものも多いと思うんですけど、ま、それをわかりやすくするというのは博物館の使命のひとつでしょう。でもそっちばっかしに振れてしまうというのはどうかなと思うんですよね。今の時代、いろんな側面があって、なかなか難しい問題ではあるでしょうけど。