リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

第17回名古屋ギターコンクール

2009年12月14日 12時29分20秒 | 音楽系
昨日は、第17回名古屋ギターコンクール本選の審査員をさせていただきました。一昨年から審査員をさせて頂いていますので、今回で3回目になります。

このコンクールの前身といいますか、もうずいぶん昔なので「祖先」と言った方がいいかもしれませんが、ギター新人演奏会というのがありました。その第7回目に実は私は出たことがありました。まだ20代はじめの頃です。確かその年には初めてのリュートを手にしていまして、その3年後にはもうギターを弾かなくなり、名古屋のギター界からも離れてしまいましたが、まだ私のことを覚えていてくださって、こうして審査員として呼んでいただけるのは大変有り難いことです。

コンクールの入賞者は、1位が斉藤泰士君、2位小暮浩史君、3位吉住和倫君でした。審査の詳細はまだここでは公表すべきではないので控えますが、ここ2~3年の間、少なくとも本選に関しては着実にレベルが上がっているということを感じます。

少し前までは、音楽の基本的なことをほとんど勉強しないで、指だけ動いているという、以前から日本のギター界にありがちな演奏をする人が本選でもちらほら見られました。それが、一昨年くらいから減り始め、昨年は一人だけ(どなたかはいいません(笑))今年は、そういう人はゼロでした。

ゲスト審査員の福田進一さんが講評の中で、奇しくも同じようなことをおっしゃっていました。彼は世界のいくつかのコンクールに関わっておられるようですが、そのどれもここ2,3年著しいレベルアップを感じさせると、おっしゃっていました。名古屋のコンクールもそのウェーブの中にあるのでしょうね。

コンクールが終わってからは、本選に入った人たちや関係者の方たちと打ち上げです。実はこっちが楽しいので、審査員を引き受けているんですが(笑)、今年も若い有能な人たちや、懐かしい人たちと話がはずみあっという間に11時前になってしまいました。また来年も楽しみにしています。ん、どっちを?(笑)