リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

レコーディング・イン・ドイツ(4)

2009年12月09日 22時39分23秒 | 音楽系
7時過ぎにはさすがに眠くなり寝てしまいましたが、12時ちょっと過ぎには眼が覚めてしまいました。この時間はちょうど日本の朝ですので、まだ日本時間で体が動いているわけです。仕方がないのでそのまま起きずにうとうとしていましたら、いつのまにかまた寝てしまい、7時頃に眼がさめました。うむ、これは理想的なパターンですね。

シャワーをして、下のレストランに行ってみますと、ちゃんと朝食が用意されていました。持って行った佐々木譲の小説「ストックホルムの密使」を読みながらゆったりと朝食をとりました。昨夜は気がつきませんでしたが、レストランの壁にはしゃれた絵がかかっていたり、窓際には焼き物が置いてありました。値札もついていましたので、買うこともできるわけですね。そんなに高い値段ではなかったので、多分地元の若い作家が制作したものなんでしょう。こういうレストランなんかに発表の場があるのってさりげなくてなかなかいいものですね。



レストランで食事をしたあと部屋に戻り音階練習をしていると、外からヤンが呼ぶ声が。予定より少し早く来てくれました。初対面の挨拶もそこそこに早速70メートル離れた彼のスタジオに。



スタジオの概観は昔の古い田舎家ですが、中は立派な録音スタジオです。中でコーヒーをいただきながら、四方山話と簡単な録音の打ち合わせ。その後昼食を取ることが出来るレストランを紹介してもらい、一緒に車で出かけました。彼はその足でチューリヒにギターを教えに行くとのことで、帰りは歩きです。徒歩15分くらいのところです。スイスのチューリヒで教えると言っても、距離的には30キロちょっとで、ちょうど私がミューズにレッスンに行くのとほとんど同じです。彼のスタジオは彼が帰るまで自由に使ってもよいとのことで、鍵を預かりました。一般にヨーロッパの人は、平気で人に部屋の鍵を貸したり、冷蔵庫を自由に使ってもよいなんていいますが、こういうのってホントありがたいですね。ホテルも貸切状態だし。でも自分の家や冷蔵庫だったら、ちょっと抵抗感がありますが・・・