リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ハイドンのバリトントリオ全集

2011年11月29日 20時31分33秒 | 音楽系
さて、ハイドンのバリトントリオ全集です。

この全集は、多分初めての快挙じゃないかと思うんですが、21枚組で何と6000円台でした。ハイドンは、仕えていた殿様がバリトンという今ではリュートよりも知られていない楽器が好きなので、ものすごい量の作品を作曲しました。でも楽器が楽器ですので、ほとんど知られていないのですが、埋もれたままにしておくには惜しいとても素晴らしい作品群です。

まだ全部聴いていませんが、作品のクオリティの高さはさすがハイドンです。ひとつひとつの動機やテーマがインスピレーションに溢れています。でもよくあれだけの量の作品にそれが維持できたもんです。調もニ長調、ト長調、イ長調だけみたいだし。やっぱり天才の仕業としか言えませんね。このあたりは、同じ知られていない作品といっても、たとえばギターのカルリやソルあたりとはえらい違いです。

ハイドンの交響曲とバリトントリオでハイドンマラソンもいいかも。

Haydn Complete Baryton Trios
Esterhazy Ensemble
Brilliant93907/18