リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ライナーノート

2013年10月21日 17時46分00秒 | 音楽系
明後日公民館で行われる老人講座(シニアセミナーというのかな(笑))の打ち合わせで中央公民館に。簡単な打ち合わせと、プロジェクタの確認をしました。

帰りに、近くのタリーズで、CD第2集の書きかけライナーノートの続きを。タリーズには結構長居させてもらって一応仕上げました。正面に座っていた高校生(多分私の後輩になるのかな)も私が来る前からずっと長居中。(笑)



ライナーノートはこんな感じです。一部ですけど。


あれはちょうどレッスンを終えたあと駅近くのレストランで遅めの昼食を摂っているときであった。突然大きな揺れを感じ、はじめは自分がめまいでも起こしたのかと思ったが、それが地震の揺れであることがわかるにはそう時間はかからなかった。それはとても大きな周期でいつまでも続くかのように揺れていた。1995年の阪神淡路大震災のときも大きな周期の長い揺れを感じたが、その日の昼過ぎの揺れはそれ以上の地震が起こったことを感じさせるのに充分であった。とっさに震源地を推測した。何の根拠もなかったが、それは千島列島あたりだろうか、アリューシャン列島のあたりか。とにかく巨大な地震が発生したのは間違いなかった。モバイル機器をネットに接続すると、それは思っていたより近く、三陸沖であることが分かった。大地震に伴う大津波そして原子力発電所の事故も発生し、その日以降日本は国中が異様な沈んだ雰囲気に包まれてしまった。
2011年3月の終わりに予定していたドイツでの録音のために、私はヴァイスのソナタ変ロ長調、バッハの組曲2番、3番を毎日練習していた。しかし大震災以降日本を覆った沈鬱な雰囲気の中で、私はどうしても何曲かは練習を続けていく気になれなかった。そこで私は思い切ってヴァイスの変ロ長調ソナタの何曲かを録音するのを止め、その代わりにヴァイスのファンタジアとロジー伯に捧げるトンボーで置き換えることにした。そして録音する曲を次のように位置づけた。


 まだまだ続きますが、あとこれを英語、ドイツ語、フランス語に訳す作業と、それらがきちんとページに収まるよう編集しなければなりません。もうちょい時間がかかりますね。