リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ヴィヴァルディの通奏低音

2014年06月14日 22時59分57秒 | 音楽系
今日は某アマチュアオーケストラのコンサートでヴィヴァルディの通奏低音を演奏しました。曲はRV585です。オリジナルの第二楽章の冒頭に「通奏低音は終わりまでテオルボまたはオルガンのアルペジオで」という指示があるので、私が入ったわけです。

ただ古楽オケではないので、ピッチが440です。それに通奏低音という意識がないアンサンブルで一緒に演奏するのはちょっとツライかなと思いましたが、まぁ何とかなるでしょうということで依頼を受けました。

朝9時に会場の熱田文化小劇場に集合ということでしたので、2日前から朝方に生活を切り替えました。早起きは気持ちがいいですね。

ヴィヴァルディのリハーサルの直前に調弦しておこうと楽器のケースを開けてみたら、なんと1コースの弦が切れています。ブリッジのところで切れていましたので、ペグへの巻き込みを使うと張れる分はありましたので、ささっと張り替え。ところがいざリハーサル開始というとき、またもプチンと弦が切れました。今度はもうマージンはさすがに残っていませんでしたので、指揮者にちょっと待ってもらって、新しい弦を取りに行ってまたもささっと張り替えです。

1弦はナイロン弦を使っていますので、新品の弦を張ってもリハーサル時はまず使用不可能です。それで1コースだけ使わないハーモニーを作って行くことにしました。幸いこの曲はバスラインはシンプルでそんなに複雑なコード進行はしていないので特に問題はありませんでした。

結局本番でも調弦の時間が取れませんでしたので、1コース抜きで演奏しました。ちょっと1コースを使ってみましたが、やはり下がりすぎていてだめでした。

そういや思い出しました。前にも1回演奏中に弦が切れたことがありましたが、このときも440でした。まぁ440で演奏する仕事は考え直した方がいいかも。どうしてもというのなら弦を440用に全て取り替えるか。でも手間も経費もかかりますからねぇ。