リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

到着しました。

2019年04月06日 16時06分33秒 | 音楽系
予定通り今日の午後にバロック・ギターが無事到着しました。輸送中の事故はときどき耳にするのですが、今のところ一度も事故の経験はありません。楽器の輸送は地域によっては結構怖いですからね。



さっとナイルガット弦を音程まで上げてみましたが、少し張力不足だったのと弦の精度がよくないものが多かったので、ガット弦に張り替えてみました。マーフィーが張ってきたのはナイルガット弦ですが、張力が2コース以下は2キロ台でしたので、3キロちょっとのガット弦に交換です。1コースは0.44で3.5キロです。0.46くらいでもよかったかも知れませんが生憎手持ちがありませんでした。ガット弦も0.44だとまだ切れやすいですが、0.46以上になってくるとそんなに頻繁にケバがでてきたり切れたりはしません。

バロック・リュートの1コースはファで弦長は70cm超ですが、このバロック・ギターは半音低いミで弦長も68cmですので、弦への負荷はより低いので、弦の長持ちという点ではバロック・リュートよりは有利です。

弦を替えるついでにペグの調整も行いました。弦の少ないギターはやはり楽ですね。ヘッドの部分がオープンなので、弦のセットがしやすいし、ペグの調整も支持部分が1カ所なので、リュートの半分の手間で済みます。

まだ弦は落ち着いてはいませんが、取りあえず音を鳴らしてみますと、さすがぐっと前にでるマーフィーの音です。少し音がビビるフレットがありますが、しばらく様子を見てからフレットの調整を行う予定です。弦を張ったばかりなので、弦のテンションで気持ち楽器がたわみますので落ち着いたころが調整のしごろです。もっとも調整する必要がなくなっているかも知れませんが。