リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

フランスバロック音楽のエスプリ

2019年05月12日 20時30分12秒 | 音楽系
昨日は桑名六華苑春のミニコンサート「フランスバロック音楽のエスプリ」でした。バロック・リュートだけのコンサートですが、「フランスバロックリュート音楽のエスプリ」だとちょっと長くなるので、短縮版のタイトルで。(笑)

フランスの曲、それも初期中期ばかりだとどうしても渋い曲が多くなりがちですが、渋い曲はそのまま渋く、ちょっと派手目の曲もそのまま派手目にというコンセプトでプログラムを組んでみました。

曲目は:


シャルル・ムートン ( 1626-1692 ) 作曲
シャコンヌ

エヌモン・ゴーティエ ( 1575-1651 ) 作曲
プレリュード、メサンジョー氏のためのトンボー、カナリー

ドュビュ(17世紀中頃)作曲
アルマンド

ジャック・ガロ(17世紀後半)作曲
サラバンド「8時の曲」、アルマンド「幸薄き女」

エヌモン・ゴーティエ 作曲
クーラント「男殺しの麗人」、ムートンによるドゥブル

ジャック・ガロ作曲
アルマンド「トゥレンヌの大元帥のためのトンボー」、シャコンヌ「彗星」

ちょっとキャッチーなタイトルの曲もいくつか選んで、それをトークのネタにしてコンサートを進めて行きました。26日のリサイタルの前半とはほとんどタブらないようにしたのですが、リサイタルの曲をこっちの曲に変更するのもありかななんて考えたりもしていますが、どうしましょう。

楽譜は例のiPadで読むというのはもう昨年のこのコンサートでデビューしました。今回は立奏でやってみました。実はリサイタルも立奏で行う予定です。というのもコハウトのコンチェルトのときはリュートは立奏、バックは座奏にした方がバランスがよく取れる(=リュートの音がよく聞こえる)のではと考えたからです。リュートの立ち位置もバックより1メートル以上前に出ます。リュートが立奏=音が高い位置から出る、+2歩前へ、つまりより高くより前へで音量バランスの問題は解消です、多分。もちろんバックのヴァイオリン2人とチェロ1人の方にはリュートに合わせて相当注意深く演奏していただく必要がありますが、リハーサルの感じではリュートが音量を落としていっても問題ありませんでしたし、六華苑のライブでもとても音がよく通っていたと一番奥で聴いてらした方がおっしゃっていました。

さて六華苑のライブですが、秋にも予定しています。10月27日(日)14時です。オーボエの大山有里子さんにお越し頂いて、テレマンなどの作品を演奏する予定です。このコンサートは入場無料です。(六華苑の入苑料は必要です)