リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リサイタル

2019年05月28日 00時15分36秒 | 音楽系
リサイタル「バロックリュートの時代中川祥治リュートリサイタル元年」が無事終わりました。今回はバロック・リュートの全時代を俯瞰するという趣向で、フランスの初期のものから、疾風怒濤のコンチェルトまで取りそろえました。5月としてはまさかの猛暑日でしたが、70名を超える多くの方にお越し頂き誠に有り難うございました。東は東京、横浜、西は大阪、東海地方は、伊勢、鈴鹿、浜松と、遠方の方にもお越し頂きました。



プログラムは、

ムートン/シャコンヌ
ゴーティエ/組曲ニ短調(プレリュード、メサンジョーのトンボー、カナリー)
ガロ/アルマンド「幸薄き女」
ロイスナー/組曲ヘ長調(アルマンド、クーラント、サラバンド、バレイ、ジグ)
4人の作曲家による組曲ハ長調(デュピュ/プレリュード、ガロ/テュレンヌ大元帥のトンボー、エモン/クーラント、作者不詳/ガヴォット、ガロ/シャコンヌ「彗星」)

休憩の後、ヴァイス/ソナタニ短調、コハウト/コンチェルトヘ長調

コンチェルのバックには、時本さなえ(Vn1)、鈴木崇洋(Vn2)、波多和馬(Vc)の各氏に参加を頂きました。リュートコンチェルのCDは結構出ていますが、ライブの場合はバランスを取るのがとても大変です。今回は写真のように立奏で、バックの弦楽器よりは少し前に出て演奏しました。録音を聴いてみましたが、なかなかいいバランスで録音されていました。でも実は立奏や前に出るという小手先だけで、コンチェルトのリュートと弦のバランスが取れるようになるという甘いものではありません。バックの弦の方には随分無理な注文を聞いて頂きました。リュートソロがあるところでは、普段の演奏では使わないような領域の音量で演奏しなくてはならないので、とても大変だったと思います。ホント感謝です。

他の曲も立奏でしたが、終演後来場頂いた方からはとてもよく響いていたとのお言葉を賜りました。音がより高い位置からでるのでよく通り、体の自由もきくので立奏はなかなか優れものです。

今日は久しぶりに少しのんびりさせて頂きました。昼前には先日発表されたMazda3を試乗してきました。(笑)夕方には近所の温泉に行ってのんびりと次のリサイタルのことを考えていました。ちょっと気が早いか。