一昨日今年最後のレッスンを終えて、しばらくリサイタルの曲目を練習をしていました。練習を終えて立ち上がりふと遠くを見るとなんか景色が右から左に動くめまいがします。
あれっと思って楽譜を見たらこちらは動いていません。でもまた遠くを見ると動いていていて気持ち悪くなってきます。実はこういう経験が3年程前にもありました。ブルックナーの交響曲の聴き比べをナクソスでずっとしていて、終わってコンピュータを終了させましたら、顔を上げたら景色がぐるぐる回っているではありませんか。
居間に行き1時間ほどじっとしていたら収まりその後はなんともありませんでした。一昨日の状態は3年程前よりはひどくはありませんでしたが、翌日は多少よくなっていたもののまだ続いていました。
娘に相談したらめまいで恐ろしいのは脳の障害だということでまず脳外科を受診しました。夏に受けた人間ドックで脳のCT検査もしましたので、そのときの様子も先生に伝えましたら、脳の方にはおそらく問題はない、耳鼻科に行ってくださいと言われたのでその足で耳鼻科に行きました。その頃はもうだいぶ収まっていましたが。
耳鼻科でいろんな耳関係の検査をして症状を伝えましたら、良性発作性頭位めまい症という診断でした。検査で目の動きを暗い中で撮ってもらったビデオを見せてもらいましたが、確かに私の目がかってにピクッピクッと右から左に動いています。三半規管の中にたまった耳石が原因らしいです。なんじゃそれ?と思いましたが、耳石器という器官に耳石と呼ばれる石のようなものがあり、それが剥がれて、三半規管に入り込むことで発症するそうです。
なんかえらく原始的な仕組みみたいですが、治療も極めて物理的で、頭を横にして体をゆすってもらったり、もし翌日も続くようだったら壁に手をついて、頭を下げてケンケンをしてくださいとの指導も受けました。
幸いにも耳鼻科を出るころにはほぼ収まり今日は何事もなかったようにケロっとしています。きっとゆすってもらったので耳石が移動したんでしょう。良性発作性頭位めまい症の原因はよくわかっていないらしく、先生はトシなのが原因かもとおっしゃっていました。発作がおこらないようにするにはどうしたらいいんでしょうねぇ。まぁ2回同じことを経験していますので、次はもう少し冷静に対応できるでしょう。