リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

中世音楽クラスのクラッセン

2004年12月17日 20時18分56秒 | 日記
今日は朝っぱらからリハーサルです。午前中に中世音楽クラスのKlassen Stunde(学習発表会みたいなものです)があってそこで演奏するためです。曲は,De tous bien plaineという15世紀の曲で,これを歌とリュートのためにアレンジしました。歌はポーランド出身のアグネスです。一昨日ケイト先生にレッスンしてもらった曲です。彼女とは昨年もイギリスのリュートソングを何曲か練習して歌の先生のレッスンを受けたり,学内コンサートに出たりしたことがあります。
このKlassen Stundeは,本当は学内で行われる予定だったんですが,なんか急に学内のホールが取れなくなったらしく,(多分今フランス18世紀音楽のシンポジウムが行われているのでその関係だと思う)ライン川の向こうの,クライン・バーゼルと呼ばれている地域の小さな教会で行われることになりました。いやぁ,朝早く起きて学校で少しリハーサルは寒くてたまらんです。おまけにそこから歩いてその教会まで行くのの寒いこと!マイナス1度でした。風が少し吹いてくると,思わずフードをかぶりました。橋の上で,若いお母さんがベビーカーを押して私を追い越して行きました。彼女,コートなしでセーターだけでした。こっちの人って,寒さに強いのかな。
会場の教会はこじんまりした教会で,中世のアンサンブルに最適のところです。リュートのソロにも最適ですね。教会がよく響くと一般的にいっても,今年の夏にコンサートをしたエジンバラのカデトラルなんか体育館みたいに広く,いくらよく響いても音の小さな楽器には不向きです。ここでは歌もリュートもとても美しく響きました。うん,ここでソロコンサートをするのも悪くないな。

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