わたしは決して「かぶれ」ではありませんが、昨年ストックホルムに滞在して日本も早く見習わなければいけないなと感じたことがいくつかありました。
キャッシュレス決済が進んでいるというのは前に書きましたが、日本が特に遅れているというわけではありません。でも日本の場合キャッシュレスのブランドが妙にたくさんありそれらに対応するインターフェイスがばらばらで大変使いにくいのです。
バーコードを使うものもあれば、タッチ決済のピッで済むものもあります。それでもってバーコードの読み取りが上から読み取るのか下から読み取るのか、はたまた少し離れた横っちょに置いてある端末にかざすのかバラバラです。そして多くは少し高い位置にあって平置きです。
ストックホルムの街中にあったレストラン、コンビニ、その他商店の場合は全て同じ方式です。カードのタッチだけでしたけど。そしてこれが重要なんですが、読み込みの端末は大体皆同じ形で平置きではなく縦置きでした。縦置きだとユーザーがポケットからカードを出してすぐに端末に当てられます。そしてちょうどユーザーの視線の前に置かれていました。
日本のこの手の端末はカードやスマホを「置く」という意識が設置者にあるようです。この意識を「当てる」に変えるだけで相当使い勝手がよくなるのではないでしょうか。今の日本のインターフェイスはバベルの塔状態です。このあたりは消費者庁あたりがガイドラインを出すことでかなり改善されるのではないでしょうか。改善自体は技術的にそう難しい話ではなくどちらかというと意識の問題、ユーザー側に立っているかどうかの問題だと思います。