ドイツの販売店に注文していた金属巻き弦が届きました。昨年の12月28日に発注ですので、10日あまりで到着です。1月2日にガムート社に発注したナイロン弦も同じ日に到着しました。こちらは送料がエライ高い(5000円超)だけあって到着は早いです。到着が少々遅くてもいいですから、もう少し安いプランを用意して頂けるといいのですが。
注文した金属巻き弦はサヴァレスのNFCという銅巻き線です。ナイロン弦はバロック・リュートとバロック・ギターの分が中心で、今回元交換予定のAttiorbatoの分は1,2コース分だけなので「ついで注文」です。
さて、まず6~8コースだけ替えてみてバランスを見て見ました。弦長が長くなる8、9コースの段差はそこそこですが、6コースと5コースの音色差が大きくちょっと気になります。モーリスのフレンチ・テオルボがこのパターンでとてもうまく行ったのですが、やはり弦長が異なると同じようにうまく行くとは限りません。
せっかく14コースまでの分を買ったので一応全部張ってみました。6~14コースが金属巻き弦ということになります。しかしこれはいけません。あまりにギンギンにバスが鳴りすぎます。以前使っていたルーデスのAttiorbatoだとこのパターンでそこそこバランスがとれていましたが、方向性が異なる楽器だとこうも異なった結果になるものだと思ったことです。
結局張り直した金属巻き弦は元のCD弦に戻しました。やはりこちらの方がずっとバランスがいいです。あと「ついで注文」の1、2コースにそれぞれ0.02mm太い弦を張ってみましたが、張力が400g増えた分の音量増効果は感じられず音色が暗くなっただけでしたのでこれも元に戻しました。(1コース→0.44mm、2コース0.58mmに戻しました。張力は2本とも3.5kg前後です)
なんか弦張りに随分無駄な時間を使ってしまったみたいですが、ここは楽器が異なると弦のスキームが大きく変わるという教訓を得たということで前向きに考えておきましょう。あとナイロン弦と同じ日に注文したCD弦がもうそろそろ届きますので、到着したら現行のCD弦の張力不足コースや中古弦を張ったコースの分と入れ替えたいと思います。
それにしてもドイツやアメリカの物価上昇と円安で経費がかかります。