2024年も今日で終わり。
今年を振り返ります。
2024年、仕事面では全学的な役割が加わったのが一番大きなできごとでした。4月から手探りで進んできましたが、年末になって「私はこれまでけっこう研究に時間を割いてきたんだな」ということに気が付きました。これは意外な発見でした。20年前にアメリカから帰国して仙台に赴任した時、私はこれからはもうあまり研究はできないだろうと思っていました。ちょっと言葉は悪いですが、地方の公立大、学部も3つしかない小さな大学。でも、食をキーワードに、学際的に広く学問領域をカバーする新しい理念のもとスタートした食産業学部で、私がこれまで経験してきたことを若い学生に伝えていくんだという気持ちで赴任しました。ところが入学してきた学生は皆ガッツがあり、私の厳しい指導もものともせず、どんどん実験してデータを出し、私は論文を出し続けることができました。ですから、教育・学内運営・地域連携に相当力をいれていても、「研究する時間がない」と嘆くことなくここまでやってこれたんです。競争的研究費もとぎれず獲得し、その申請書や報告書がたくさんあっても、新しい研究の歩みをとめることなく走り続けてこれました。
それが今年の12月、初めて研究費の申請書を書く時間が取れないという事態に陥りました。確かに今年は会議が増えたしやることは増えましたが、他が回らないということはなかった。しかし12月後半になって「あれれ?」という感じであれもこれも終わってない、申請書いつ書けるの?という事態に、、、。そこで初めて私はこれまで研究にそれだけ時間を使えていたんだなということに気が付いたというわけです。つまり、来年はもっと意識をもって研究に向き合わないといけないと思いました。この間、ある番組を見ていたら時間管理の話があって、「なにをやめるか」をもっと考えないとという話がありました。研究の中でも、より重要度の高いことを選択的にやってかなきゃならないでしょうし、事務仕事については効率化をもっと進めようと思います。
【今年一年の仕事】
*懸案の論文をようやく投稿できました(今レビュー中)。
*研究費はいずれも最終年。JSTもJRAも総仕上げの時期で最大限やってます。
*コロナ後初めて国際学会へ。コペンハーゲンは本当に素敵な街でした。学会にまたどんどん行こうと思います。多くの刺激を得ました。今年は帯広、長崎、札幌にも学会のため出かけました。
*牧場の調査に何度も出かけました。牛の仕事は私にとっては因縁。若いころ志したけれども女性だということでかないませんでした。今ようやく少し携われるようになりました。
*学群の広報は春からいろいろ提案してきましたが、まだあまり動かず。スピード感を持ってやっていきたいところ。
*DEIの担当に。セミナーにたくさん出ました。勉強中。新しい提案もしていますがまだ途上。
#仕事はたくさんの人との協力なしには成功しません。新しい年はもっと広くもっと深く話していきたいと思っています。
【今年読んだ本】
全部で25冊。今年もあまり読めなかったのは残念。この一冊を選ぶならばやはり「長い読書」かな、、。年末年始もどんどん読みたいですね。
【今年見た映画】
今年は10本くらいしか見れませんでした。
よかったのは「カラーパープル」「ゲゲゲの謎」「ぼくが生きてる、二つの世界」「シビル・ウォー」「オッペンハイマー」、、、けっこうありますね。今年は映画の当たり年かな。
世の中のことはつらいことが多い一年でした。でも自分にできることを、目の前のことをしっかりやっていきたいと思っています。世界もチームワーク。それぞれがそれぞれの役割を果たす。それが世の中を少しでもよくしていくのに大事なことかなと思っています。
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