先日獣医師の仕事について書きました。
今回の獣医学部新設の件で、もうひとつ議論しなければならないことがあります。
それは、地域活性化のために地域の大学を利用する、あるいは新設するということで、これは地方であれば必ず出てくる話です。
人口減少があり、若い人が減ってしまった地域に大学を作って活性化につなげたり、大学と自治体・地域企業が一緒になって学生の活動に取り組むというやり方は、これまでも機能しています。
実際、わたしの所属する宮城大学でも今年の1年生から地域フィールドワークという科目が必修になり、1年生は必ず地域に出て地域の課題について取り組むことになっていますが、将来的に人材が都会に流出せず、この地の力になることが期待されています。
しかし新しい大学を作る場合、受験生を集められない学部を作っても大きな効果になりませんから、やはり資格が取れるとか公立の大学がいいということになります。
すでに多くの私学が定員を集められず経営に困難を抱えているのですから、どこにでもある学部ではうまくありません。
そこで獣医学部を新設しようという話になったのはよく理解できます。
獣医になりたい高校生は多いですが、偏差値の高さからあきらめる子も多いので(うちにもその流れの学生が毎年います)、新設されれば受験生も喜ぶというところだろうと思います。
医学部が宮城にできたとき、医学部の新設は不足している地域の医師の拡充にはつながらないという議論がありました。それはまったくその通りだと思いますが、でもここ(東北)にいますと、東北の高校生が医師になりたい時の地域の大学の選択肢が少なすぎ、地域格差だと感じていましたので、そういう意味での意義が非常に大きかったと思いました。ですから、獣医学部の新設も、不足している領域の獣医の充足にはつながらなくても、地域に若い人を集めるという意味では機能するだろうと思いますし、地元で進学したいという高校生の要望に応えることになるだろうと思います。ただし、卒業後に地域にとどまってくれるかどうかはまた別問題。そこはやはり若い人をつなぎとめる魅力が地域や職になければならないということになるでしょうし、待遇改善はマストです。
さて、本校の地域FWはいよいよ来週から開講。
今日はわたしも担当として蔵王に下見に行きます。
地方では、地域の魅力を若い人に伝える努力をもっともっとしていかなくてはなりません。
今回の獣医学部新設の件で、もうひとつ議論しなければならないことがあります。
それは、地域活性化のために地域の大学を利用する、あるいは新設するということで、これは地方であれば必ず出てくる話です。
人口減少があり、若い人が減ってしまった地域に大学を作って活性化につなげたり、大学と自治体・地域企業が一緒になって学生の活動に取り組むというやり方は、これまでも機能しています。
実際、わたしの所属する宮城大学でも今年の1年生から地域フィールドワークという科目が必修になり、1年生は必ず地域に出て地域の課題について取り組むことになっていますが、将来的に人材が都会に流出せず、この地の力になることが期待されています。
しかし新しい大学を作る場合、受験生を集められない学部を作っても大きな効果になりませんから、やはり資格が取れるとか公立の大学がいいということになります。
すでに多くの私学が定員を集められず経営に困難を抱えているのですから、どこにでもある学部ではうまくありません。
そこで獣医学部を新設しようという話になったのはよく理解できます。
獣医になりたい高校生は多いですが、偏差値の高さからあきらめる子も多いので(うちにもその流れの学生が毎年います)、新設されれば受験生も喜ぶというところだろうと思います。
医学部が宮城にできたとき、医学部の新設は不足している地域の医師の拡充にはつながらないという議論がありました。それはまったくその通りだと思いますが、でもここ(東北)にいますと、東北の高校生が医師になりたい時の地域の大学の選択肢が少なすぎ、地域格差だと感じていましたので、そういう意味での意義が非常に大きかったと思いました。ですから、獣医学部の新設も、不足している領域の獣医の充足にはつながらなくても、地域に若い人を集めるという意味では機能するだろうと思いますし、地元で進学したいという高校生の要望に応えることになるだろうと思います。ただし、卒業後に地域にとどまってくれるかどうかはまた別問題。そこはやはり若い人をつなぎとめる魅力が地域や職になければならないということになるでしょうし、待遇改善はマストです。
さて、本校の地域FWはいよいよ来週から開講。
今日はわたしも担当として蔵王に下見に行きます。
地方では、地域の魅力を若い人に伝える努力をもっともっとしていかなくてはなりません。