私の研究室では、卒論で扱った研究をできるだけ論文にして発表したいと考えています。学部生の卒論を論文にまで持っていくことはなかなか大変なことですが、13年の間に学部学生の名前が入った論文を6本まとめることができました。これらは英文で科学雑誌に掲載されています。今回出版された論文は、寄生虫感染に対する宿主応答の初期ステージに着目し、「免疫応答の始まり」をつきとめようとしたものです。このテーマはまだまだ解明すべきところがあり、今後も考えていきたいと思っています。この卒論に取り組んだ学生は、卒業後東北大の大学院に進みました。今は社会人として畜産関係の事業に取り組んでいます。
今週は、もう一つ論文がアクセプトされました。こちらは2年前に修了した社会人大学院生が取り組んだテーマで、放牧牛の寄生虫調査です。アクセプトされたばかりで出版はまだ先ですが、これもきちんと形にできて本当によかったです。研究は論文にして世の中に出すことが大事で、そこまでたどり着けた研究はやはり精度の高いものになっています。その分苦労も多いわけですが、完成した時=出版されたときは本当にうれしいです。
今後も情熱をもって研究に取り組んでくれる学生がたくさん来てくれるといいなと思っています。今年は他大学から私の研究室に入るべく大学院に入学してきた学生もいます。若いエネルギーを結集し、ぜひみんなで新しいことを見つけていきましょう♪
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