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死ぬ前にやりたいこと

2007年03月14日 | 日々の暮らしを楽しく
全部読んでないので、読んでからブックレビューとして書きますが、今、「不自由な心」(白石一文)を読んでいます。短編集ですが、全体を流れるテーマは「もうすぐ死ぬと決まっているとしたら今自分はどう生きたいか」というものです。例えば末期ガンと宣告される。墜落しそうな飛行機に乗り合わせる。といったシチュエーションが描かれます。

ある人は死ぬ前に自分の好きなことを全部やってから死にたいと考えるし、ある人は好きだった人に思いを告白する。いろいろな場面があります。

しかし、人間というのは自分の寿命がいつ尽きるのかだれも知らないのですから、そういう宣告を受けようが受けまいが、日々いかに生きるかということを真剣に考えたいと私は思っています。日々、というところが大事です。自分の人生というのは、今日の積み重ね以外にないのですから。

大ブームになった「七つの習慣」(スティーブン・コビー)にも「自分の葬式を思い浮かべて今自分がなすべき事を考えろ」というようなことが書いてあります。確かに、日常の日々はうっかりするとあっという間に過ぎ去っていきます。社会人であれば、誰しも仕事に忙殺され、しかもそのことについ達成感を感じて満足しがちかもしれません。しかし、やっぱりいつかはそういう燃焼の日々も終わります。

自分の寿命があとわずかと知ってから「好きなこと」をしよう、ではなくて、日々好きなことをしたいと私は思います。やりたいことは今やりたい。やるべきことも今やるべきです。大事な人に「言っておきたいこと」があるなら今言いたい。この本を読んでいて、それが「よく生きること」ではないかなあと思いました。
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