院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

松田直樹選手とAED(心室除細動機)

2011-08-07 19:54:55 | Weblog
 サッカーの松田直樹選手が心筋梗塞で死去したという。スポーツマンで34歳で心筋梗塞というのは、極めて珍しい。

 そんな時、ある医者が競技場にAEDがあったら救かったかもしれない、という無責任な発言をした。これで、すべてのサッカー場にAEDが置かれるようになるだろう。

 現在、街なかの駅や役所など、いたるところにAEDが設置されている。これらは無駄だと 2008-09-06 2008-09-15 2009-12-12 の記事で私は繰り返し主張してきた。

 なぜ無駄か以下に述べる。

(1)街なかのAEDはメインテナンスされていない。だから半数は作動しない。でも、これは小さな問題だ。メンテをすれば済む話だから。

(2)一番大きな問題は、倒れている人の呼吸や脈拍が止まっているかどうかは、素人には分からないということだ。この問題を片付けずにAEDばかり増やしても、AEDの会社を儲けさせるだけである。