なでしこジャパンに「次」はないだろう

　なでしこジャパンがロンドン五輪でも活躍すると期待されている。でも、これは期待しすぎで本人たちにも重荷なのではないか？

　なでしこジャパンとアメリカの試合は、私も珍しくライブで見た。私はスポーツ観戦は趣味でなく、プロ野球はもちろん高校野球も見ない者である。スポーツニュースも見ない。

　その私が、あの試合は見たのである。夜中にトイレに行きたくなった。すぐに寝付けそうになかったので、テレビをつけてみた。そうしたら、あのアメリカ戦をやっていた。偶然である。

　すぐ寝るつもりだったが、一点取られても執拗に取り返すので、目が離せなくなり、とうとう最後まで見てしまった。ＰＫ戦までヤキモキさせられた。

　翌日が休日だった。そうでなければ、また寝ただろう。私があの試合を見たのは、その日の朝が休日だったということが大きい。

　アメリカが圧倒的に優勢だった。それでも点に結びつかなかった。なでしこジャパンは少ないチャンスを確実にモノにした。その上での勝利である。これは奇跡的なことであって、そう何度もあることではない。

　実力以上に勝利の女神が微笑んだのだ。だから、ロンドン五輪では８強に進出するのも難しいと思う。やれ国民栄誉賞だなんだと浮かれている場合ではないのである。

　もっとも、プロスポーツに興味がない私にとっては、なでしこジャパンが勝とうと負けようとどうでもよいことではあるが。