院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

人間を輸入してはいけない

2011-08-14 18:59:55 | Weblog
 「多文化共生政策」は間違っていたとドイツのメルケル首相が言い出した。ヨーロッパでは極右政党の躍進がめざましく、移民排斥運動が各地で起こっている。

 メルケル首相の発言は、これらを追認するものである。「多文化共生」なぞときれいことを言うが、要するに移民政策すなわち「人間の輸入」である。いまごろ間違っていたと言っても遅い。

 私はこのブログで、インドネシアの看護師、介護士を日本に輸入してはいけないと主張した。一世はよいかもしれないが、二世三世となると必ず摩擦が起きてくる。だから、物の輸入はよいけれども、「人間の輸入」はいけないと述べた(2008-06-09。)

 30年前、ドイツに旅行した。ドイツの道は綺麗だった。でも、その道は移民が夜中に掃除しておいて、昼間にそこをドイツ人が歩くのである。ホテルのフロントは午後5時きっかりにドイツ人からイタリア人に代わった。改札口も5時から黒人に代わった。

 移民に汚れ仕事を押し付けておいて、「多文化共生」だなんてちゃんちゃらおかしい。

 自分で「輸入」しておいて、邪魔になると排斥運動だ。あまりに勝手すぎる。排斥運動を容認するメルケル首相も情けない。

 2008年にも言ったが、もう一度言う。人間を輸入してはいけない。