院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

NHK全国短歌大会

2014-02-10 06:03:15 | 俳句
 きのうNHK全国短歌大会のもようをテレビでやっていた。大会は2002年から開かれていたらしいが、今年初めて気がついた。

 入選20首が発表され、それぞれの作者も出演していた。このような番組や新聞の短歌欄を見て思うのだが、私はプロが作った短歌よりも、いまのところアマチュアが詠んだ歌の方が好きだ。

 20首のうち、大賞が5首選ばれた。私がもっとも気に入った次の歌は大賞を逃した。

   泣き顔をぱっと笑顔に変える技もってゐました病む夫の前  坂上民江(兵庫県)

 まったく泣かせる歌ではないか。前に私は、格言のような歌が好きで、人生を嘆く歌は好まないと述べたが、専門家によると短歌とは元来「嘆きの文芸」なのだそうだ。花鳥諷詠を最上とする俳句とはだいぶ違う。

 私は俳句や短歌のような定型詩は理解できるが、自由詩は日本のも海外のも理解できない。それについてはまた述べる機会があるだろう。