院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

バーが潰れる

2014-02-11 06:52:57 | 食べ物
グルメサイト・ヒトサラより引用。)

 地元のバー組合が席料免除のキャンペーンを始めた。どうもバーからの若者離れが激しいかららしい。

 そりゃあそうだろう。居酒屋では「つきだし」に金を取るかどうかが大問題になっている。注文する前から「つきだし」が出てきて、それに料金を課されるのは私たちの世代でも釈然としないものがある。若者がバーの席料を嫌うのは当たり前だ。地元のバーの席料は500円から1,000円である。居酒屋ならその額でもう1,2品注文できる。

 バーの定義はとくにないという。常識的な定義として、まずカウンターがあること、次にバーテンダーがいること、そして最後に席料があることだそうだ。

 私たちの世代でも、バーにはほとんど馴染みがない。洋酒しかないのが気に入らない。カクテルなんて、とくにご指定のものなぞない。だから、いきおいウイスキーだけを飲むことになる。

 バーのつまみは、レストランでもないくせに妙に凝っているのがしゃらくさい。ではレストランのように徹底的なこだわりがあるかというと、けっこう手抜きである。そんなものに席料があるというのが、そもそもおかしい。

 私がよく行ったバーは、必ずライブ演奏をやっていた。演奏が上手ければ、席料は演奏代と考えることができる。音楽でなくて女性目当ての人はホステスがいるバーに行く。男のバーテンダーしかいないバーなんて、そもそも日本では需要がなかったのだ。麻生副総理のような高貴な出の人がホテルの高級バーに行けばよい。バーとは元来、そのような需要しかなかったのではないか?

 地元の名もないバーはじきに潰れるだろう。席料免除はその前触れである。若者はカウンター式の寿司屋も嫌う。どれだけ請求が来るか分からないからだ。板前と話をするのも鬱陶しいという。

 カウンター式の寿司屋が潰れるとはいつぞや書いた(2013-03-25)。でも、それよりもバーが全滅する方が早いかも知れない。