(歌川広重「梅に鶯」。ウィキペディアより引用。)
山形県に「真室川音頭」というのがある。わたしゃ真室川の梅の花、あなたまたそこへくる鶯よという歌詞である。
梅の花は女性器を表し、鶯は雄を示した軽い春歌とも言えるだろう。もとは労働歌だが。
絵の素材としても歌川広重の絵が有名である。
幼い私がこの歌を上手に歌うので、祖母は友人仲間の前で私に歌わせ、喝采を浴びた。それを父が怒った。「うちの子は芸人じゃない!」と。
当時はなぜ父が怒ったのか理解できなかったが、いまなら父の気持ちがよく分かる。
※今日の短歌
髪結うてほんのりリップで「こんにちは」兄の友だち遊びに来る日
坂庭悦子(栃木県)