(銀座レストラン・マクシムドパリ内部。食べログより引用。)
H君とは中学生のときからの親友だ。今でも付き合いがある。
私もH君も結婚したら、4人で銀座の高級レストラン、マクシムドパリで食事をしようと高校生のころ話していた。
H君の結婚式には呼ばれた。しかし青壮年期は2人とも忙しく、私はH君宅を訪問したこともなく、したがってH君の奥さんと会話したこともなかった。
そんな中、今年になってH君の奥さんが急逝されたとの報が入った。4人でマクシムドパリに行くことは、ついに実現できなかった。
家内と2人でマクシムドパリに行こうかと考えて調べてみた。そうしたら銀座のマクシムドパリは、このほど閉店するという。私はマクシムドパリによほど縁がない男だと思った。
今後、万一私がパリに行くことがあったら、パリのマクシム本店に行こうと考えている。しかしながら、私が今後パリに行く可能性はきわめて薄い。要するに私はレストラン・マクシムとは無関係な人間だったのだ。
※今日の短歌
繰り返す制圧に耐え早春のプラハの街に淡彩(たんさい)冴える
川端直人(兵庫県)