(通夜の宴席。葬想空間スペースアデューのHPより引用。)
名古屋や豊橋の葬式では、お参りをするとお茶とかタオルとか簡単なお土産をくださって、それでおしまいです。ちょっと物足りない感じがしました。
と言うのは、東京の葬式では通夜の晩に盛大な宴会が行われることが多いからです。親類縁者、町内の人、故人の知人が別室に集まって酒盛りをやります。
私の父親の(東京での)葬儀の時も、町内会長の采配で酒宴を開きました。町内の料理屋や寿司屋にごちそうを注文して、同じく町内の酒屋から何ケースも酒やビールを取り寄せました。
座敷に入りきれない人のために庭にテントを張って、そこにも立食の場所をしつらえました。私が喪主でしたので接待に忙殺されました。
通夜の客たちは酒がまわるにつれ声が大きくなり、笑い声も聞こえるようになりました。通夜で大笑いというのも妙な気がしましたが、長老から笑ってお別れをするものだ、それが供養だと教わっていました。
費用は酒と料理代だけで60万円もかかりました。これは日本のポトラッチかもしれないとも考えました。だから酔って笑って故人を偲ぶのもアリかなと思った次第。
※今日、気にとまった短歌
男手がなくて検索「堅いフタ」「開け方」と入れる雨の夕暮れ (目黒区)増田千尋