(wikipedia "mesopotamia" より引用。)
先祖に古代文明をもつ人々は、自分たちはむかしから文明人だったと自慢するが、なに野蛮だっただけである。
ピラミッドのような巨大建造物や大都市の建設は富の蓄積がなければ不可能だった。富の蓄積は食料の保存によってもたらされた。保存できるのは穀物だった。それは農耕によって得られた。穀物を支配するシステムの頂点に「王」をいただく国ができた。
王から奴隷に至るまで、その文明にはヒエラルヒーが必ず存在した。絶対的多数の奴隷が巨大建造物を作らされた。なんの役にも立たない巨大建造物のために、どれほどの奴隷が首をはねられたり、使い潰しにされたことだろう。残酷で野蛮である。
弓矢しか持たぬ狩猟採集民族を野蛮だというが、彼らはみな平等で奴隷なぞいなかった。獲物は均等に分けられた。餓えるときはみんなで餓えた。これを野蛮というか?
(民主主義国家は首相や大統領を頭目として奴隷はいない。その代りに「勤労(仕事)は美徳」とされる。「みんなで奴隷になりましょう」というわけだ。勤労(仕事)は苦役だから、美徳にまつり上げておかざるを得ないのだ。)