(英会話教材、口コミランキングより引用。)
小学校から英会話を教えることになった。街で外国人に道を問われ、英語でうまく答えられず残念な思いをした人も多いだろう。私もその一人である。
しかし、英語を母語とする国の人間と難しい外交交渉や前例のない契約をするとき、いくら英語がペラペラでも英語で交渉するのはNGで、通訳を立てるのが鉄則である。ぜったいに有利な結果にはならないからだ。
もちろん道を教える程度の英会話力では、外国人を配下にもって仕事をすることなぞできない。ならば、いっそ全然できないほうがよいかも。
むしろ、日本人が英会話ができないことは、非関税障壁としてのメリットのほうが大きいかもしれない。外国人のサーバントにならずに済むからだ。
英語以外が母語なのに国民全体が英会話ができる国は、国民がメイドなどとして裕福な外国に出稼ぎ出る。なまじ英語が話せるために外国人に便利に使われてしまうのだ。お金は助かるかも知れないが、母国の文化的発展には役立たないのではないか?
小学生に中途半端な英会話をうかうかと教えると、ヤブヘビになりますぞ!(ちゃんとした日本語ができなければ、英会話もヘッタクレもありません!)
※今日、気にとまった短歌
待ち切れずもぎて齧(かじ)れり焼け跡の瓦礫除きて作りしトマト (日立市)滑川皓一
かいつまんでいうと、Motoyama さんは交渉術と語学力はまた別のもので、語学はできたほうがよい。Motoyama さんはスペイン語でスペイン人と疎通できるが、べつにスペイン人のサーバントになったことはない、というお話ですね。それはそうなのですが、私が言っている意味とだいぶ立場が違います。それは、Motoyama さんご自身が底辺労働者でなく、むしろエリートであることと関係しています。例で示します。
(1)かつてトヨタの自動車がブレーキが戻らないという誤った理由でアメリカで吊るし上げを食らったことがありましたね。そのときアメリカに出向いた豊田社長は彼自身、英語がペラペラであるにもかかわらず、通訳を立てました。それはちょっとしたニュアンスの差異で、現地の敵対者たちを怒らせたくなかったことと、通訳が話してい間に(母語である日本語で)最善の回答を考える時間を確保したかったからです。(限られた時間で英語で考えていたら、現地人を上回れないからです。)
(2)スペイン語の件ですが、それこそアメリカの掃除婦や靴磨きのような底辺労働者まである程度のスペイン語が通じたら、スペインで同じ仕事をやらされるでしょう。日本人はスペイン語ができないがゆえに、スペインの主人に働かされることは底辺労働者でさえありえないということです。これを私は「非関税障壁」と言ったのです。
これからも有益なコメントをお願いいたします。