(「超特急つばめ号」、リニア鉄道館展示物。)
幼いころ私が最初にあこがれた列車は「超特急つばめ号」です。SLが客車を引くのですが、東京大阪間8時間を実現しました。
絵本にあった「つばめ号」の最後尾はパノラマ車になっていて、バルコニーに出て後方をじかに眺めることができました。(絵本に描かれていたのは戦前の「燕」のことかもしれません。戦後の「つばめ号」にパノラマ車が付いていたかどうか確認していません。)
ともかく、幼い私がパノラマ車への憧れを述べると、年上の従兄弟は次のように語り、私を幻滅させました。
すなわち、当時の客車はトイレの汚物を線路に撒く。それが霧状になって列車後部に巻き上げられる。そのため、パノラマ車のバルコニーの手すりには汚物が塗られたような状態になっており、手でつかむことができない。
年上の従兄弟は一昨年に亡くなりましたが、ぜんぜん意地悪な人ではなかったので、自分の知識を述べただけだと思います。でもそれが本当のことだったのかどうかは分かりません。(常識的には、汚物が飛散してくるような場所にバルコニーを設けないだろうと考えられます。)
きのう、名古屋のリニア鉄道館に行って上の機関車を見て、思い出した次第。
(「つばめ号」最後尾のパノラマ車。ウィキペディア「つばめ(列車)」より引用。)